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zoom RSS 「千里走単騎」、主語はどれか

<<   作成日時 : 2006/05/06 09:49   >>

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チャン・イ―モウ(張藝謀)監督で高倉健主演の中国映画「千里走単騎」(Qian li zou dan qi)
、日本語のタイトルは「単騎、千里を走る」だ。このタイトル、主語はどれだろうか。

先に、「 Wo ai ni (我  愛  汝)」は、「主語+動詞+目的語」構文だと書いた。中国語の基本構文は英語に似ていると書いた。君は知ってると思ったから書かなかったけど、中国語はジグゾーパズルだから、「主語」はかならず「述語」の前、「目的語」は「述語」の後ろと決まっている。日本語のように融通無碍ではなく、語順のきまった、こちこちの構文なのだ。

このタイトルで「述語」になりそうなのは「走」。だから、その前にある「千里」は当然「主語」。その後ろの「単騎」は目的語、いちおうそう解釈しよう。。

もしそうだとしたら、ここは「千里が単騎を走る(走らせる)」という意味になる。何を言おうとしているのか、意味がわかるだろうか。「千里」って人名なのだろうか、空間を示す語だと思っていたのに。

そこで日本語タイトル「単騎、千里を走る」から考えてみる。

「単騎」の後ろの「点」、ちょっと気になるが、無視。そして「単騎」(「馬に乗った一人の男」、女でもいいのだろうけど)が1000里走ってこちらにきた」、そのように読み取ろう。これなら意味がまあ通じる。こちらの方が正しい。

としたら、中国語タイトルの「千里走単騎」は誤りで、正しくは「単騎走千里」とすべきではないのか。

今や日本でも本場中国でもわたし以外にだれも読めなくなってしまった漢文(中国古文)。その自称第一人者としては、義務としての責任があるから、チャン・イ―モウ監督に教えてやらねばならない。

あの「千里走単騎」は文法的に間違っていて、正しくは「単騎走千里」なのだ、と。

しかも、正統な縦書きで、やわな簡体字(いまの大陸の略字)なんか使わずに、さらに墨跡淋漓たる毛筆で書いたのを送ってやろう。


昔の孔子や司馬遷なら、こうした間違いはしなかっただろうに。

きっと、ここ20年、「向銭看 Xiang qian kan 」(本当は「向前看 Xiang qian kan 」、つまり「前に向かって物事を見よ」という意味なのに)、金儲けばかりにうつつをぬかした結果、いまや中国人も、正しい中文が書けなくなってしまったからではないか。

いつも前向きな、賢明な君やあなたなら、わたしの指摘きっと納得してくれるだろう。



             (古い中国を愛し、金儲け万能の今の中国を憂える日本朋友のネコ)





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存在文――表現いろいろC(中国語文法20)
高倉健主演の中国映画「千里走単騎」の日本語タイトルは「単騎,千里を走る」であった。「馬にまたがった武将(関羽)がたった1騎で千里もの遠い道のりを飛ばしてやって来た」という意味なのであろうが,この文の主語は一体どれなのだろうか。 ...続きを見る
のうてんき
2006/11/13 20:09

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