日日是生日

アクセスカウンタ

zoom RSS 「一以貫之」の小泉首相

<<   作成日時 : 2006/08/08 20:06   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 1 / コメント 0

 昨日はブログで、「ある中国人がみた“小泉首相の評価”」というタイトルで、張石という人の「中国不可“不以小泉為對手”」(中国は“小泉首相相手にせず”という態度は間違い)という論評を紹介した。

 その中で張石氏は「教養の面から見ても、小泉首相は中国文化を身につけている。彼の父親小泉純也氏の政治信条は、孔子の『吾道一以貫之』であり、2001年、小泉首相が中国を訪問し、中国人民抗日戦争記念館で書いた2文字は、やはり孔子の言葉である『忠恕』であった。」という趣旨のことを書いている。



 折角だから、孔子のこの言葉を考えてみる。


 この言葉は、高等学校の普通科卒業の方なら、教科書で習っているであろうが、専門課程なら、いまは「漢文」はあまり学習しないであろうから、出てないかも知れない。そこで、『論語』の原文と、訓読、現代語訳、中国語訳を、まずは紹介する。



(原文)

(孔子)曰: ”参 乎! 吾道 一 以 貫 之。”
曾子 曰: ”唯。”
子 出。  門人 問 曰: ”何 謂 也?”
曾子 曰: ”夫子 之 道、 忠恕 而已矣。” (『論語』里人第4)


(訓読文)
(孔子)曰はく、「参よ。 吾が道は一以つて之を貫く。」と。
曾子曰はく、 「唯(い)。」と。
子出づ。  門人問ひて曰はく、「何んの謂ぞや。」と。
曾子曰はく、「夫子の道は、 忠恕のみ。」と。 


(日本語訳)
(孔先生が)おっしゃった。「曾参よ。わたしのやり方はただ一つのことで、貫かれているのだよ。」
曾参は答えた。「はい、わかりました。」
孔先生は出て行かれた。
門人たちが曾参にたずねた。「(先生のお言葉は)どういう意味なんですか。」
曾参は答えた。「うちの先生のやり方は忠(まごころ)と恕(おもいやり)、ただこのことだけだ。」


(中国語訳)
孔子 説: “參 呀! 我 的 學説 貫穿 著 一 個 基本 觀念。”
曾子 説: ”是。”
孔子 走出 以後, 別的 學生 便 問 曾子 道: ”這 是 什麼 意思?”
曾子 道: ”他 老人家 的 學説;, 只是 忠恕 罷 了。”


 そこで、小泉首相が中国の盧溝橋を訪問し、そこにある中国人民抗日戦争記念館で書いたという2文字、『忠恕』という言葉であるが、それはどういう意味なのであろうか。

 「忠」は「口」と「心」が棒で結ばれている。つまり、「口」と「心」は一致していること。「恕」は「「心の如し」とも読める。つまり、自分の心に感じるように人の心も感じとること。吉川幸次郎の解釈を引用すると、「忠とは自己の良心に忠実なこと、恕とは他人の身の上をあだかも自己の身の上のことのように親身になって思いやる」ことだとある。

 張石氏が書いているように小泉さんが中国に行って、そのようなことを書いたかどうか、確認はしていないけれども、2001年に、どうもそのようなことがあったような記憶はある。



 もうすぐ8月15日がやってくる。

 
 今年の小泉首相は、どのような談話を発表されるのであろうか。「村山談話」との距離はどうであろうか。

 また、「一以貫之」(一もつて之を貫く)の小泉首相であるから、最後の年である今年は、きっと100%、公約を実行されて、最終幕を盛り上げてくれるであろう。



                                     (小泉劇場ファンの野次馬ネコ)


((つぶやき))

「適切に判断します」という言葉が政界でははやっているようだが、この言葉は「忠」、「口=心」、つまり本心をそのまま表した言葉なのであろうか。そういえば、わが国で「忠」という漢字が一番よく使われていたのは、特攻隊華やかなりし頃だったというが、そのころ、いったいどういう意味で使っていたのだろうか。


また、あの国の大使が「隣人の一番嫌がることを控えめにするのが東洋人の伝統だ」といったそうだが、「東洋の伝統」なんて、そんなもの、存在しているのだろうか。存在していたのだろうか。あの国の人ととわたしたちとに、共通の、共有する価値観なんてものがあるのだろうか。あったのだろうか。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
田中外相、野上事務次官
■田中外相、野上事務次官、鈴木委員長の三方一両損で小泉首相の采配に快哉している場合ではない。もう一人の当事者であるNGO「ピースウィンズ・ジャパン」(大西健丞・統括責任者)が完全に忘れられている。NGOが排除された真の原因はついに藪の中。小泉首相は非政府団体の原因究明要求を無視して、政府のメンツを救ったわけだ。国会運営正常化のためと言うが、国会は誰のためにあるのか。非政府である国民の声が無視された... ...続きを見る
愛と苦悩の日記
2010/01/22 06:08

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
「一以貫之」の小泉首相 日日是生日/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる