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zoom RSS 「日本のいいところーー宗教心がゆるやかなこと」

<<   作成日時 : 2006/08/14 15:10   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 2 / トラックバック 1 / コメント 1

昨日は用件があって図書館に行き、ついでにロビーで雑誌を読んだ。その中の1冊は文芸春秋・特別版『私の愛する日本』だった。

その中の特集として「外国人52人が語る 私には日本のここが好き!」というのがあり、全部ていねいに読んだわけではないが、わたしが一番印象に残ったのは、ハンガリー生まれで、フランス国籍の数学者・大道芸人、ピーター・フランクルさんの意見だった。


ピーターさんが「(日本を気に入った)大きな理由の一つは日本人の宗教のなさ、宗教に対する穏やかな態度です」とのこと。ピーターさんの家がヨーロッパでは多数のキリスト教ではなくて、ユダヤ教だったということと関係があるからだろうか。


ところで、この本の巻末近くで、言語学者の鈴木孝夫さんが「日本人よ目覚めよ この国の美質を知るための5つの視点」という文章を書かれていた。わたしたちの今後の生き方に参考になると思うので、「5つの視点」を以下に紹介する。


1 日本はその長い歴史を通して外国と戦争した期間が世界で最も少ない国である。
2 国のあり方が千数百年も普遍である。
3 日本は奴隷という人間を家畜として売買して酷使する社会制度を、ただの一度も持ったことのない珍しい国である。 
4 日本は世界で最も詩人の多い国である。
5 日本は驚くほど宗教について寛容であり、それは今後の世界のモデルとなりうる国である。



奇しくも、鈴木さんご指摘の5番目の視点とわたしが興味をもったピーターさんの「宗教がピーターにはピッタリ」という意見が、符合している。


鈴木孝夫さんは高名な言語学者としてはかねてからお名前は伺ってはいたが、読書はほとんどしないわたしとしては、ご著書をまだ1冊も読んだことはない。

そこで、サイトで調べたのだが、その書かれる文章はすべて「正字正かな」だとあり、なんのことかわからなかったが、いわゆる旧字体・歴史的仮名遣いで書かれておられるらしい。また。近著に『日本人はなぜ日本を愛せないのか』(新潮選書)というのがあり、どのような内容なのかわからないが、育ちが育ちだから、時に普通の日本人のものの見方・考え方に違和感を感じることの多い“似而非ジャパニーズ”としては、この書は必読書かもしれない。しかし、直感としてはこのブログで≪カゲキ国語改革≫とか≪「安倍晋三」よりは「あべのしんぞう」が美しい≫なんていう素人国語論を発想するような人間だから、こっぴどく叱られるか、激怒されるか、シカトされるか、そんな気もする。


ただ、どうしてこのわたしはピーターの一文に特に興味をもったのだろうか。


わたしの家はユダヤ教ではないが、日本で多数を占める仏教でもなければ神道でもない。少数派のカトリックだ。今は浄土宗家の女性と結婚、無宗教と思っているから、最期はどうするのか、まだ決めてはいない。<そういえばあの麻生太郎さんもカトリックなんだとか、『正論』にそんな記事があった。祖父の吉田茂氏が亡くなる直前に洗礼を受けたという話、聞いたことがあるから、そうかもしれない。>



さてさて、個人的なことはこのくらいにしておき、わが国はほんとうに宗教に寛容な国なのだろうか。たしかに庶民の普通の生活ではそんな気がするけど、日本の為政者たちはこれまで宗教に寛容だったのだろうか。これからも寛容でありつづけるのだろうか。



「わが国は“神の国”」というようなことを5年前にあの愛すべき森喜朗前首相がおっしゃって、そんなこんなで短命で終わってしまった。語り口は率直で愛すべき人柄だとお見受けするのだけど、「適切に判断します」という小泉首相に比べ、どうして人気は雲泥の差だったのだろうか。


鈴木氏はいう。

「人類本来の自然宗教的な感覚、古代的アニミズムの要素がまだ完全には失われていない日本独自の宗教態度は、今後の地球社会の目指すべき一つの有効なモデルになりうるものだと私は考える。」


日本人なのだから神社にお参りするのは当然だ、家に神棚があるのは当然だ、「大和魂」育成のためにも第3次”の廃仏毀釈”はしなければいけない、そんな社会にならないことを、“似而非ジャパニーズ”としてはやはりどこかで願っている。




                                      (死んでも行き場のないネコ)

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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
 その古代アミニズムのDOSのうえで、仏教もあなたのカソリックも走っていたのではないのでしょうか。平和憲法の政教分離原則は、むしろそれを排除して、よその国と同じ方向を目指している。あなたの文章のなかでも矛盾しているんだが「4 日本は驚くほど宗教について寛容であり、それは今後の世界のモデルとなりうる国である」のに、政教分離原則は、それを諸外国並みに不寛容な国にしているのではないのですか?
罵愚
2006/08/15 06:10

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