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zoom RSS 教育再生は「猪を殺して子に教える」がよい

<<   作成日時 : 2007/01/07 10:16   >>

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終戦になって職を失った父は鶏を飼いはじめた。10羽が20羽になり、まもなく30羽以上になった。

おかげで、毎日卵が食べられ、鶏肉が食べられ、そのせいか、身長も平均以上の大人になることができた。

午後になると、よく父はその中の一羽をつかまえて、首をひねったり、刃物でかき切ったり、ときには電柱に頭をおもいきりぶつけたりして殺し、わたしもなまあたたかい鶏にさわりながら毛をむしる手伝いをしていた。でも、あるときお椀の中のぶつぶつした鶏皮を目にしてから、鶏を食うのが急にきらいになった。なんとも気弱な少年だったのだろう。

これは小学校以前のことであるが、田舎で大人たちが正月用にブタをあやめる風景を体験したことがある。朝から庭に大きなナベをすえて湯をわかし、男たちは興奮し、なんとなく異様な雰囲気であった。どうやって一撃をくらわせたのか、その記憶はないから、そこは隠れて見なかったのだろう。でも、ヒーヒーいうブタの泣き声は耳に残っている。



さて、今年は猪年だから、なにかいい猪の成語・成句はないものかと、日本の漢和字典を引いてみたが、「猪突猛進」くらいしかなかった。中国語の辞典もなかった。でも、さすがはインターネットの世界だ。字書にはない成句がいっぱい出ていた。


その中の一つにこういうのがあった。

「殺猪教子」 (Shā zhū jiào zǐ。)

訓読するなら、「猪を殺して子に教える」か。(この「」、中国だからブタと訓読しよう。)

その意味は次のように説明されていた。

比喩做父母的要以身作則,从小培養孩子誠実的品コ。 」
(父母たる者にとって肝要なことは身をもって範を示すことで、誠実な品性と徳性をつちかうことである、ということの喩え。)

どうしてブタを殺すことが子供の「誠実な品性や道徳」を培養することになるのだろうか。そこのところは説明がないのだけれども、この言葉からわたしは上記の幼少体験を思い出し、次のように理解したのだ。


おいしいブタ肉をたべるためには、まずブタの命をいただかなくてはならない。生き物の命をいただくことがどういうことか、実際に見せておかなくてはならない。そうしないと「汝殺すなかれ」という人の基本的な道徳もわからない大人になってしまう。だから、「殺猪教子」が大切なのだ。

わたしはそのように理解したのだが、間違いだろうか。



わたしたちが生きているということはきれいごとばかりではない。いつもきれいでいられるものではない。きれいな花もしおれるととてもきれいとはいえない。人も美しいのは若いときのことで、年を取ったら決して美しくはない。年寄りに「お若いですね」とお世辞はいっても、「おきれいですね」とようはいわない。


今の時代、金さえ出せば、美しくないものを見なくてもすむ。きたないことをしなくてもすむ。お金持ちと年金のもらえる今の年寄りには、実にありがたい世の中になったものだ。でも、このありがたさを若い人たちに享受させてはダメだ。若くなくなった人の専有物としなくてダメだ。若い人たちには美しい老後を生きるために、できる限りきたないこと、美しくないことをいっぱい体感させて、美しくないことがどれくらい耐えられないつらいことかを身にしみるまで教えておかなくてはいけない。


食べるというわたしたちの行為は、ときにその後ろにだれもが見たくない、やりたくない行為によって支えられている。おいしいものを食べた後の排泄物は、どんなにおいしいものであっても、どんなに偉い人やきれいな人のものであっても、この世で一番くさくてたまらんものだ。


だから、極論ではあるが、親が教えないのなら、小学校で1年に1度くらいは担任がブタを、ブタは一人では手に負えないから、せめて鶏を絞めて、クラス全員でさばいて、鶏汁を作って食べるようにしたらどうか。それが無理なら、そのときは食肉加工工場を社会見学コースに入れたらどうか。


いまの学校のトイレも問題だ。

いまの日本のトイレは世界一きれいになった。わたしなんかわが家にいるよりもプラザのトイレに坐って一日中PCいじっていたいくらいだ。でも、このきれいなトイレを子供たちには使わせてはいけない。あくまでも大人の、しかも余生を送る高齢者の専用に限るべきだ。いまの子供たちは汲み取り式トイレを知らない。やっぱり基礎教育までは戦前の汲み取り式を導入すべきだ。自分のウンコが臭いことを、友達や先生のウンコもまた臭いことを気づかせるべきだ。

そんなことでもしない限り、いとも簡単に親を殺す、兄弟姉妹を殺す、他人を殺す、そんな若者を二度と生み出さないための教育再生なんか、もうできっこないのではないのか。


     (すべての国がアメリカや日本みたいな先進国になって、核武装もして、でも地球は温暖化して、人類はまも
      なく自滅する、本当はその方がヒト以外の”生きとし生けるもの”のためにはありがたいと思っている ネコ)


                                  

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