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zoom RSS 中国語も主語はいらないか

<<   作成日時 : 2007/12/01 10:42   >>

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 モントリオール大学で日本語を教えている金谷武洋さんに『日本語に主語はいらない』(講談社選書2002)、『日本語文法の謎を解く』(ちくま新書2003)、『英語にも主語はなかった』(同2004)、『主語を抹殺した男:評伝三上章』(講談社2006)という一連の本があり、日本語フェチにはかなり話題になっているようです。



 遅ればせながら、その中の『日本語には』と『英語にも』を読み、中国語フェチの私は「中国語も主語はいらないか」を考えてみました。

 学校文法では「日本語は主語が省略されると説明されているが、日本語はもともと主語をいちいちいわないもので、いわないとわからないときだけ主語を加える。だから、決して省略ではない」というのが金谷さんの主張です。

 その日本語主語無用論は『象は鼻が長い』(くろしお出版1960)などの文法学術書のある三上章さん(1903〜1971)という方の理論だそうです。三上さんは高校の数学教師であったこともあって、その論は文法学界からは不当に無視された悲劇の学者だそうです。



 「日本語に主語はいらない」といわれてみると、確かに私たち会話では主語はいわないことが多いですね。愛の告白なんか、英米人の「I love you.」のように、「私はあなたを愛しています。」といった日本人、これまでいたのでしょうか。せいぜい「好きだよ。」、「好きだ。」ですませているのではないでしょうか。

 日本語を学んだ外国人から、「あなたは〜ですか。」と聞かれて、忸怩たる思いをしたという人の話も書かれています。

 金谷さんは学生に英語や仏語を日本語に訳させるときは、まず代名詞のところは()を付けさせて、ここは日本語に訳さなくていいと教えるそうです。



 そういえば、私も日本語の代名詞はなかなか口にはしてないですね。

 上さんを呼ぶときも、「おーい」で大抵すませています。子どもの前では「かあさん」とか「ママ」、孫の前では「うちのばあさん」、これで抵抗はなにもないです。

 初めての人と話をするとき、「あなたのお名前は」といわねばならないときは、ちょっと躊躇してから、いいます。見知らぬ男の足元にハンカチが落ちていたら、「これはあなたのでは」というよりも「これ、おたくのでは」というほうが私には自然です。「おたく」なんてコトバ、一体私はどこで覚えたのでしょうか。



 さて、前置きが長くなってしまいました。

 長くなると、なおさら読んでもらえませんから、今日は結論だけいっておきます。



 中国語も主語をいわなくてもいいときはいわないけれど、「いらない」といってしまうのはちょっと強すぎます。「中国語は主語があってもなくてもいい」――これなら「大方da4 fang」(おっとりしている)、いやこれは昔のことで、いまは「馬馬虎虎」(ma3 ma3 hu1 hu1)(いい加減、無責任)な人の多い国の言語にふさわしい結論ではないでしょうか。


        (わたしは「馬」でも「虎」でもない、おっとりして、しかも責任感の強い、勤勉な「老鼠」です)

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『雪国』冒頭文、日英中文の比較
金谷武洋さんの『英語にも主語はなかった』(講談社選書2004年)という本の中に、かつてNHK教育テレビの「シリーズ日本語」という番組で、池上嘉彦という方が川端康成の小説『雪国』の冒頭文についておもしろい実験をしていたということが紹介されていました。 ...続きを見る
日日是生日(毎日が誕生日)
2007/12/30 12:11

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