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zoom RSS 東方紅――「中國出了個○○○」

<<   作成日時 : 2008/01/26 12:49   >>

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物心ついたころ満州国の崩壊に立ち会った人たち、もうぎりぎりで70歳でしょうが、その人たちが最初に聞いた老八路の歌は「東方紅」ではなかったでしょうか。

歌詞は単純で日本語に直訳したのではちょっと気恥ずかしくて、歌えそうもありませんが、曲は陝北民謡から採取したもので、なかなかの名曲です。そのせいでしょうか、いまはどうか知りませんが、北京放送のコールサインとして使用されていました。

ところで、先日、高倉健主演のザン イーモウ監督の「千里走單騎」(RIDING ALONG FOR THOUSANDS OF MILES)、日本語タイトルは「単騎、千里を走る」となっていて、どうして動詞の後にある名詞が主語になるかわからいということを書きました。

今日散歩していて、ひょっとしたことから、小学生低学年のころに耳にした「東方紅」を思い出し、その中に「中國出了個毛澤東」という文のあることに気づきました。

「そうだ。この文こそ存現文の典型ではないか」――私はそう思ったのでした。


無理に漢文訓読式に「中国毛沢東ヲ出ダサシム」と訓(よ)めないこともないでしょうが、ふつうの日本語なら「毛沢東が中国に現れた」が自然でしょう。

千里」も「中國」もいわゆる場所詞です。その後の動詞、「」と「」は物事の出現や消失に関係のある動詞です。「單騎」と「個毛澤東」、この2つは賓語(目的語)ですが、「意味上の主体」だと説明されています。また、ここの語句はすでに話題となった特定のものではなく、はじめて目にするもの、不特定のものだそうです。多くの場合、なぜか「数量詞+名詞」の形式をとるのだそうです。


存現文、これでいくらか理解できた気分になりましたが、でもやはり最初に位置する語句が気になります。この場所詞、文法成分としては形式上の主語なのでしょうか、それとも状語(連用修飾語)なのでしょうか。

それに、私、場所詞という呼称、空間詞と呼んだ方が中国語にはふさわしいと感じているのです。みなさんはいかがでしょうか。


≪追記≫
You Tubeに「東方紅」の動画がありました。ご視聴ください。
http://www.youtube.com/watch?v=pSr9Tr2q7VE

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