日日是生日

アクセスカウンタ

zoom RSS これからの日本―技術力を世界に拓く

<<   作成日時 : 2009/01/18 11:09   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 1 / コメント 0

 日本経済新聞は私には無縁だと思って、これまではほとんど手にしたことがなかったのでしたが、「百年に一度の経済危機」のおかげで、このところ努めて見てみることにしています。具体的な経済情報とかはやっぱりよくわからないので、大局的な経済情勢がわかるかと、主として社説などに目を通しています。

 ところで、今月10〜12日の社説は「技術力を世界に拓く」という3連続のテーマで、私にはとても勉強になりました。
  • 部材供給から提案・運営型ビジネスへ 技術力を世界に拓く・上(1/10)
  • 「国際標準」獲得へ官民の発想転換を 技術力を世界に拓く・中(1/11)
  • ガラパゴス脱しグローバル市場狙え 技術力を世界に拓く・下(1/12)



 初日の「部材供給から提案・運営型ビジネスへ」は以下の書き出しではじまっていました。

 「世界景気が急減速し、輸出に頼る日本企業に逆風が続く。活路を見いだす際に重要なのは、やはり技術力だ。技術への信頼感は日本の国際的資産でもあるが、その力を十分に生かしてきたとは必ずしも言えない。製品のハードの技術に頼るだけではなく、システム全体の設計や運営、技術標準を主導する力などソフトパワーも加味して世界の市場をさらに拓(ひら)いていけるか否かが、日本の産業の将来を左右する。」

 つづいて「インフラの市場は拡大」という見出しで以下のように続けています。

 「日本の輸出の柱になってきた自動車や電機などの需要の冷え込みは急だ。しかし、世界の人口増加や新興国・発展途上国の産業多角化などに伴って、水や電力、通信や輸送の基盤づくりなど、インフラを整備する事業は着実な拡大が見込める。水処理や環境などの関連技術は、日本の得意分野でもある。」

 特に水処理関連の事業は有望な分野だそうで、「世界の水関連事業の市場規模は現在の年間60兆円前後から、2025年には100兆円前後に拡大する見通しで、「淡水化などに使う逆浸透膜では日東電工、東レ、東洋紡の3社で世界の生産量の過半を占める。海水淡水化用のポンプでも酉島製作所が世界シェアの約6割を握る」のだそうです。

 そういえば16日のNHK夜のニュースでも水資源開発プロジェクトのニュースが流れていました。やっぱりこれからの日本は水野和夫氏もいっているように「新興国向け輸出株式会社」になるしかないのだろうなあと思いました。


 ところが、残念なのは「機材の競争力が強いのに、水ビジネス全体では日本の存在感は薄い。……素材や機器の世界市場は25年でも1兆円規模、水関連市場全体の1%程度……。これに水処理施設の設計・建設を加えても10%程度。圧倒的に規模が大きいのは上下水道の管理・運営事業なのに、この分野はフランスの「水メジャー」の独壇場で、途上国が水関連インフラを民営化する際に事業計画全体の立案を担うのも、もっぱら欧米勢」なのだそうです。


 2日目の「官民の発想転換を」の書き出しはこうです。

 「日本の産業の輸出競争力を高めるためには、製品・サービス市場での「国際標準」の獲得が欠かせない。個別の製品分野で高い技術力を持っていても、輸出先の市場の工業規格や安全基準に沿っていなければ、宝の持ち腐れとなってしまう。

 この標準化戦略で、日本企業が米欧に大きく出遅れている現実を重く受け止めるべきだ。象徴的な分野は新興国のインフラ市場である。「BRICs」で知られるブラジル、ロシア、インド、中国の4カ国で、競争力の弱さが露呈している。」

 日本の産業が「国際標準」の獲得で遅れをとっている例として、産業インフラの整備を進めるインドでの首都デリーの工業地帯と西海岸ムンバイとの港湾を結ぶ貨物鉄道輸送力の強化計画参入例をが挙げられていました。

 昨年秋の日印首脳会談で総額4500億円に上る円借款の供与を約束したのだそうですが、思わぬ落とし穴があって、それは「多数の信号機を制御する鉄道運行管理システムの国際基準が、日本企業が培ってきた技術体系と異なる」ということだそうです。そのため、この路線については日本勢が受注する方向となっけれども、日本の5倍の巨大市場である全長11万キロのインド鉄道網の新路線の受注は、ドイツ、フランス、カナダのいわゆる「鉄道ビッグ3」に押されて、苦戦だとのことです。

 「日本の産業界は、人口10億人の先進国の市場だけでなく、40億人の新興国に焦点を当てて輸出競争力に磨きをかけるべきだ。日本国内市場で培った個別の製品分野の技術力だけに頼っても、新しい世界市場での競争に勝ち抜くことはできない。」

 そのためには「技術交渉力を磨け」と社説は主張します。


 3日目は「ガラパゴス脱しグローバル市場狙え」がタイトルでした。まず、「ガラパゴス」とは何かと思ったら、内向きの日本産業を特殊な生態系を保つ南米沖の諸島ガラパゴスになぞらえた暗喩でした。

 その内向きな日本産業の例として世界の携帯電話機市場におけるわが国の現状が取り上げられていました。

 わが国の情報通信産業のハードの技術力は素晴らしいものがあるのだそうですが、世界市場では存在感が薄いのです。例えば携帯電話で、世界の携帯電話機市場でシェアを握っているはフインランドのノキアで、実に4割近いシェアで、それに続くのは韓国のサムスン電子、米国のモトローラ……、日本メーカーは全社合わせても10%のシェアにも満たないとのこと。なぜそうなるのかというと、日本は世界のニーズをしっかりつかめていない、つまり「国際標準」の獲得への努力に欠けているからだとのことでした。


 それにしても日本の政治はいつまで混乱をつづけるつもりなのでしょうか。民主主義というのはこんなもので、国の、世界の未来とかは二の次で、それぞれ己の利権の維持・獲得目指して喧々諤々、東奔西走、やむをえぬかとも思うものの、はやく落ち着いてほしいものです。テレビがくだらないと見なければそれですみますが、実体政治は地方に住む私の生活にも、生きがいにまで影響しますから、はやくなんとか落ち着いてほしいと願ったいます。


                     (阿川翁のようにテレビが点いてたら消す、そうありたいが、やっぱりだらだらと
                      ”新・小泉劇場”を見ている  俗物ネズミ)

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
VISVIM サンダル
これからの日本―技術力を世界に拓く 日日是生日/ウェブリブログ ...続きを見る
VISVIM サンダル
2013/07/10 06:55

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
これからの日本―技術力を世界に拓く 日日是生日/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる