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zoom RSS 竹中いわく「霞ヶ関の権益を排せば成長する」

<<   作成日時 : 2009/01/07 16:07   >>

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 私は定年になったらコツコツ貯めた貯金の利子を小遣にして、優雅に過ごそうと思っていたのでしたが、ここ十数年の低金利でもくろみが外れ、その政策の一端を担っていたに相違ない竹中平蔵元金融相に“八つ当たり”した、「竹中平蔵のオウンゴール」という記事を、先日は書いてしまいました。

 もっと客観的でなくてはいけないと反省し、今日は○○センターに出かけたついでに、『文芸春秋』新年号の特集「2009逆転の日本興国論」の竹中さんの論文を読むことにしました。

 この特集は宮崎哲哉さん編集で、「税金、年金、医療、資産、官僚、会社、金利、格差」8つのテーマを8人の方が執筆されていました。竹中さんのテーマは「官僚」で、論文タイトルは「霞ヶ関の権益を排せば成長する」でした。

 ……サブプライムローンがすでに破綻した昨年2007年には、アメリカでは株価が6%上昇したのに対して、日本は11%のマイナスだった。今年はリーマン・ブラザーズ・ショックが癒えぬ十月上旬、アメリカは18%もの下落率を残したが、日本はそれを上回る24%だった。
 おそらく2008年の経済成長率も、日本がアメリカを下回ることは間違いないだろう。
 サブプライムローン問題の影響でいえば、日本はアメリカをはじめとする他国よりも受ける傷は軽いとされてきた。にもかかわらず、何故、日本経済だけが悪化したのだろうか。それには日本固有の二つの理由がある。


 この「日本固有の二つの理由」、みなさんはどうお考えでしょうか。私はその一つはどこかで読んだ気がするのですが、日本は「輸出株式会社」であることでなんとか世界第2位の地位を維持してきたのでしたが、アメリカの住宅バブルがはじけてきたので、外国投資家があわてて日本市場への投資を引き上げてしまい、日本の株価が下落したと、自分でもよくはわからないのですが、そんなふうに理解していたのでした。株価は下がったけれど、韓国のようにウオン安にはならず、円高になった。それは日本経済には落ち度が少なかったからで、しかし「輸出株式会社・日本」にとってはかえって二重の痛手になった。まあそんなふうに素人考えでいるのでした。また、下線を引いた「日本経済だけが悪化した」はとても疑問でした。

 ところで、竹中さんはその理由を以下のように書いています。

 第一は、日本が改革を行わなくなり、期待成長率が下がったからだ。そのため、消費など内需が落ち込み、投資も冷え込んだ。
 第二は、コンプライアンス(法令順守)不況である。国民生活の安心・安全はたしかに大事だが、そのためのコンプライアンスという美名の下で、行き過ぎた官による規制強化が進められたためだ。建築基準法の改悪や金融商品取引法、挙句の果てには安全保障に名を借りた外資規制。いずれも官僚が再び省益拡大をもくろみ始めた弊害だ。
 日本がアメリカ以上にダメージを受けたのは、官製不況が重なっているからだ。


 第一の理由は「日本が改革を行わなくなり、期待成長率が下がったから」。小泉・竹中路線がつづいていたら今日の不況や大量派遣切りはなかったとおっしゃりたいのでしょうか。トヨタが減産するのはアメリカの内需が急速に落ち込んでいるのが主たる原因で、日本経済に対する期待成長率の低下は第一の理由にあげるほどどのものではないのではないでしょうか。

 第二の理由は「コンプライアンス不況、官製不況」。竹中さんが政界引退して2年の間にわが国は「コンプライアンスという美名の下で、行き過ぎた官による規制強化が進められた」のだと、竹中さんは書いています。きっとそうなのかもしれません。

 でもどうしてたった2年間の公務員改革の後退で、日本の花形企業は一挙に赤字に転落し、派遣切りをしないとやっていけなくなったのでしょうか。小泉・竹中路線がつづいていたら、そんなことはしなくて済んだとおっしゃりたいのでしょうか。やっぱり、主たる要因とは私には思えませんでした。

 「その後の迷走ぶりを官僚たちは横目で見ながらほくそ笑んでいる」と述べ、その後、「定額給付金は、過去数十年間で最大の愚策」と麻生さんのその政策がいかに愚策かを4つの理由を挙げて論じています。

 @「目的」不明 A効果が計れない B他の政策との整合性が取れない C国の「説明責任」放棄、これがその愚策たる理由で、なるほどと納得するのですが、ただ、この愚策と「霞が関の権益」とがどうつながるのか、私にはあんまり関係はないのではと思えたのでした。

 また、小泉引退後にある官僚が「霞が関は成長産業」といたという言葉を取り上げ、”妄言”と断じて、官僚制度を糾弾しています。

 この論文の最後は、以下のように締めくくられています。

 なぜ官僚制度が悪いのか。その根本的な原因は官僚の身体に本能的にしみ込んだ「利害性」と「無謬性」という点にある。
 官僚にとっては影響力最大化が目的である。その政策を遂行する組織に……“終身雇用”されるため、過去の政策を否定できないという無謬神話が生まれてしまう。
 この激変期を克服するには、時代を築き上げる気概と、既得権や過去のしがらみを捨て去る覚悟がなければ、良い政策は生まれない。因襲と決別することで、新たな発展の可能性が広がるからだ。
 その意味からも、終身雇用と既得権益に守られた「霞ヶ関は成長産業だ」と嘯く官僚制度を根本から見直す公務員制度改革は重要だったのだが、麻生総理にやる気は見られず、結局、先延ばしされてしまった。
 日本復活のカギは政治が官僚をいかに動かすかにかかっている



今日の朝日に「小沢流改革、霞が関注視」という記事がありました。信頼を寄せる政治学者と向き合い、政権についた後の「政治の仕組み」について意見交換し、学者からは政権交代が現実味が増してきた今こそ、「官僚主導を政治主導に変える」という小沢一郎のかねての主張の処方箋を示すべきときだとの意見が出たとありました。
http://www.asahi.com/politics/update/0107/TKY200901060345.html

日本の官僚制度、問題があるみたいですが、でも「日本復活のカギは政治が官僚をいかに動かすかにかかっている」とか、「霞ヶ関の権益を排せば成長する」とか、私にはやっぱりちょっとオーバーではと感じたのでした。


                        (先日は”八つ当たり”したので、素直に「竹中論文」読むつもりでしたが、
                         今度は”いちゃもん”つけてしまった 懲りないネズミ)








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