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zoom RSS 中国人の言語生活

<<   作成日時 : 2009/02/01 18:01   >>

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私たち日本人もかなり少なくはなりましたが、日常生活をほとんど方言で過ごしている人もいることでしょう。標準語を話してもどうしてもお国訛りの抜けない人もかなりな数になることでしょう。

中国はその国土が日本の26倍と広大ですから、地方による言葉の違いはさらに複雑です。中国人でも通訳がいる、そんな場面はよくあるみたいです。


さて、その方言分布ですが、大雑把に長江で大きく南北に分けられ、長江より北と西の内陸部が「北方語」で、これより南がその他の方言地域だそうです。細かく分けるときりがないので、大方言という分け方をするのですが、その大方言は七大方言説、十大方言説、なかには十四方言説といくつかの説があるそうです。


それでは一番少ない七大方言を挙げておきます。
1 北方語(官話方言)
  華北東北方言(華北・東北)/西北方言(陝西省西安など)/西南方言(四川省成都など)/江淮方言(江蘇省南
  京など)
2 呉語(上海語など)
3 贛語(南昌語など。客家語と近い)
4 湘語(長沙語など)
5 閩語
  閩北語/閩東語/閩南語・台湾語/閩中語
6 客家語(客家語)
7 粤語(広東語)


今は北方語を主とした普通話pǔtōnghuà)ですから、特に南方の中国人はほとんどが方言と普通話とのバイリンガル(2言語併用者)ということになります。普通話と方言の差がないのは北京ではなくて、黒竜江省と吉林省だそうです。そういえばハルピンの人と大連の人が普通話の発音がきれいだと聞いたことがあります。


ところで、言葉というものは職業や学歴などによってもその語彙などに違いが表れます。それは日本語も同じですが、中国語の方がどうもその開きいは大きいようです。

こうした多方言の大地を統一するために、清朝以前は漢字による書面語と役人が用いる官話でした。この官話、清朝時代に西洋人からmandarinと呼ばれ、今も香港や台湾ではよく耳にしますが、異説もありますが、もともとは「満大人mǎndàrén」に由来するそうです。

中国近代の元代、明代、清代の元代と清代は北方異民族の王朝ということもあり、アルタイ語の影響を大きく受け、3王朝とも北京に都があったこともあり、北京の言葉を中心に中国語の統一が進んでいきます。また、明代から清代にかけては口語小説が広く書かれるようになり、一般大衆の口語や俗語が文字化されていきます。

1911年の辛亥革命に前後して「官話」から「國語」に呼称が変わり、中華人民共和国成立後は大陸では北京方言を簡略化したものを採用して、普通話と呼ぶことになりました。

1917年に書き言葉を「文語体」から「口語体」へ変えようとする白話運動が広がり、1919年の五・四運動による民族意識の高まりの中で、中国標準語の普及に一層拍車がかかります。やがて書き言葉も口語体で自由に物事を表現することができるようになります。こうした過程の中で、明治維新後日本人が西洋文明を漢訳して受け入れた政治・経済・芸術・学術などの和製漢字熟語が中国語にも大量に受け入れられていきます。


以上の流れの中で、中国人の言語生活は日常語である方言と共通語である普通話の二層から成るようになるのですが、その普通話の中には口語体の流れからつづいているものと古典語から来た書面語からのものとがあるのです。

これはなにも中国語だけの特色ではなく、日本語にも同じ流れはあるでしょうし、日本語には和語と漢語という別の流れもあるのですが、中国語の場合は漢字1字が1音節の単音節語ですから、古典語の四字熟語(成語)もたったの4音節で意味深な表現が可能になり、そのせいでしょうか、今でも日常会話の中で意外とよく古典語・書面語が使われるのです。


ですから、中国語上級を目指すためにはどうしても古典語・書面語も勉強せざるをえず、本当に中国語というのはきりがなく、上に行けばいくほどむずかしいですね。


ところで、日本で最初のアルファベット順、品詞分類明示、北京語中心といった特色を持つ辞書、倉石武四郎著の『岩波中国語辞書』には古典語から俗語までの単語を11の硬度(グレイド)で示しています。

品詞横に上段と下段に分けて1から5までの数字で明記してあります。上段は古典語方向への硬さ、下段は俗語、スラング方向への柔らかさを表し、無表記(ゼロ)は「きわめて普通なことば」だそうです。

私にはもう無理ですが、質の高い高度な文章を書いたり、会話をするためには古典語も勉強しないといけない、そのための目安にこの硬度役立つことがあるかもしれません。

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