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zoom RSS 日本のマスコミは権力の暴走チェックできるのか

<<   作成日時 : 2009/03/25 21:43   >>

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 24日夜の小沢代表続投記者会見を受けての今日の朝日・読売・毎日・産経4社の社説、タイトルは以下のようでした。
   西松献金事件―小沢代表は身を引くべきだ(朝日)
   公設秘書起訴 小沢代表続投後のイバラの道(読売)
   小沢氏秘書起訴 代表続投は説得力に欠ける(毎日)
   企業・団体献金 全面禁止を真剣に議論せよ(毎日)
   公設秘書起訴 小沢氏続投は通らない(産経)


 予想はしていましたが、小沢代表続投への見方は各社ともとても厳しいものです。まずは小沢氏個人への批判を箇条書き的に抜き出してみます。

朝日
○政治家としての重い責任があることを忘れてもらっては困る。
○小沢氏がその責任を果たしたとはとても思えない。
○形式的な問題といわんばかりの主張にも違和感がある。
○「古い自民党」そのままの土建政治にどっぷり漬かる姿が浮き彫りにされてしまった。
○変革を訴える党の党首として、小沢氏がふさわしいとは思えない。
読売
○すんなり納得する人は少ないのではないか。
○事件が軽微な形式犯であるかのように主張する。
○古い自民党と同様の金権体質を小沢代表が今も引きずっていたことは、民主党のイメージを著しく傷つけた。
○疑惑を払拭するため、より説明を尽くさなければ、自らの続投への理解を得ることも、国民の信頼を回復すること
 もできまい。
毎日
○政治家の責任はそれ(公共事業に絡む贈収賄や口利きなどの違法行為も一切なかったと主張し、裁判で争うこ
 と)で済むとは思わない。
○古い自民党の族政治そのものの構図ではないのか。
○首相をねらう民主党の代表が「古い自民党の体質そのままだ」と多くの有権者を失望させた責任は免れまい。
○これまでなぜゼネコンから巨額な献金を受け続けてきたのか……、疑問に直接答えなかった。
○自民党と違う姿を示すのが民主党の原点だ。政権交代実現のために小沢氏が辞任して早くけじめをつけた方が
 いい。
産経
○検察側は……「看過できない重大かつ悪質な事案」と位置付けた。この事件が秘書だけに責任を押しつけて一
 件落着する事案ではないことを示している。
○小沢氏は政治的、道義的責任に加え、大久保被告の刑事責任にどう関与したかが問われることになる。
○(規正法違反は「形式犯」ではない……。集金システムの合法性を強調したいのだとすれば、規正法の抜け道探
 しを政党党首が奨励するようなものだ。

 
 民主党に対する批判はと言うと、朝日、読売、産経が以下のように指摘しています。

○情けないのは、この間、小沢氏の政治責任にほとんど触れようとしなかった民主党議員たちの姿だ。(朝日
○代表が次期衆院選の陣頭指揮をとることのプラス・マイナスを本当に党内で議論したのか。(読売
○民主党の対応もきわめて遺憾だ。小沢氏の続投を無批判で容認した。同党の自浄能力が働いていないことを国
 民にみせつけた。
○今回の事件では「小沢氏を信じるしかない」と繰り返し、硬直的な対応に終始している」、「党首が“古い自民党”
 の体質を引きずっている姿を目の当たりにしたのではないか。
○現体制の継続は、政党としての生命線にかかわる選択につながる。そういう危機意識はないのか。
○小沢氏の続投の是非を見極めることが、現時点で民主党に問われる自浄能力である。(産経


 朝日・読売・毎日・産経4社ともこれまで報道されたイメージに基づいて、ほぼ同じような観点から厳しく小沢続投を批判しています。

 その中で朝日と読売2社は最後の段落で、今回の検索捜査に疑問があることに触れ、検察もまた丁寧に国民に説明するよう以下のように付言しています。
○今回の事件では、検察の捜査にも国民は釈然としないものを感じている。……。徹底捜査はもちろんだが、国民
 も相応の説明を聞きたいに違いない。(朝日)
○社会的な関心も高い。西松建設のダミー政治団体から献金を受けた他の与野党議員のケースと、どう違うのか。
 検察当局は、事件の徹底捜査に加え、こうした疑問にも、より丁寧に答えるべきだろう。(読売)

 毎日は社会部長の署名記事で「検察は説明責任果たせ」と主張しています。また、毎日は第2社説として企業・団体献金の全面禁止を真剣に議論するよう主張しています。


 さて、民主党内も小沢続投についてはやっぱり一枚岩ではないみたいで、小沢続投への異論も吹き出し、読売社説のようにイバラの道になりそうです。

 このままいくと田原総一郎氏の親切なご忠告(3月6日 BPnet「時評コラム」)のようにやがては執行部も、いや民主党そのものが小沢氏と一蓮托生で心中することになるのでしょうか。きっと適切な判断を欠いたがための自業自得といわれるのでしょう。自公政権、いや今度は自由民主党中心から民主自由党大連立政権発足で、やっぱり既得権益層万々歳で終わるのでしょう。


 どうもそんな悲観論に今の私はなっているのです。

 それにしても日本のマスコミはどうして弱者の側に立つ、そんなスタンスをはなからもたないのでしょうか。どうして権力の、今回は検察のやるがままにまかせて、検察といっしょになって被疑者を叩くのでしょうか。
 
 どんな被疑者にも法治国家であればちゃんとした弁護士がつくはずです。不公平な裁きを受けていると被疑者が叫んでいるなら、まずはその声に耳を傾け、検察の捜査の公平さを糺した上で、公平に裁かれるように警鐘を鳴らすべきではないでしょうか。

 どうして日本のマスコミは百罰百戒とまでは言いませんが、「一罰百戒やむなし」(3月18日朝日社説)の論調なのでしょうか。片方があきらかに有利になり、片方があきらかに不利になる、そんなやり方を黙認するのでしょうか。

 検察捜査に対する疑念がある程度巷に流れているのですから、社説で見せかけだけの、お飾り的付言ではなく、検察に公平な捜査であるよう糺すのが先ではないでしょうか。権力者が権力の乱用をしないよう防ぐ、それこそが公平中立なジャーナリスト精神ではないでしょうか。「弱きを助け、強きをくじく」、どうしてその反対なのでしょうか。


       (近ごろのわが国のマスコミは権力の弁護士、弱者への検事役を演じていると思っている 偏見ネズミ)

     
           

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日本のマスコミの異常な小沢叩きは政府主導か
昨日のエントリーには、読者の方から、参考になるコメントを30件もいただき、ありがとうございました。小沢代表に激励のコメントを書いて&... ...続きを見る
カナダde日本語
2009/03/26 14:26
大山鳴動鼠一匹
 拘置期限の切れる昨24日、小沢一郎民主党代表の公設第一秘書の大久保隆規容疑者が、収支報告書に虚偽の記載をしたということで政治資金規正法違反の罪で起訴されました。 ...続きを見る
undercurrent
2009/03/27 01:53
マスゴミ
我々医療関係者はマスコミのことを罵ってマスゴミと表現する。 たぶん記者クラブ制に最大の原因があるのでしょう。 権力内で席を与えられ(医療関係では警察内や検察内の記者クラブ)、そこでリークされてくる情報を垂れ流す、それも権力の望む方向に偏向して流す。さらに、弱者の味方面して、お涙頂戴という脚色までやる。そのためには平気で嘘までつき、時には劇さえ創作しテレビで流す(その典型が大淀病院事件)。 ...続きを見る
ある町医者の診療日記
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法人税とか消費税とか
[村野瀬玲奈の秘書課広報室] ...続きを見る
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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
 さすが、社説。そういえば、日銀総裁人事が決まらない時も一斉に批判。けど、何ら問題が無かった。社説って何なんだろって思いますね。

 本質論は、「二大政党制」、「政治資金規正法」の話だと思うんですけど。辞める辞めないは、民主党と小沢民主党代表の話であり、国民が選挙で判断する事であり、新聞が感情や流行に流され、どうこういうのはプロフェッショナルではありません。同様に検察の仕事を国会議員が、高い経費を使って国会でするのもプロフェッショナルではありません。

 西松逮捕からの流れで政治への不当介入とは思いません。ただ、国会議員達に自浄作用が無いし、マスコミもあれなので、第三者機関を設け検証して抜け道の無い法と必要経費の増額をするべきでしょうね。

 日本人は、「強気をくじき、弱きを助ける」っていう点は、全くの同感ですが、誰が首相になってもあらを探して支持率を低迷させる。長所を見つけ褒める社会が良いように思いますけどね。ネガティブな発想であり、経済と同じく負のスパイラルに感じるんですよね。警鐘や指摘等の意見は大切ですが、感情が入ったセンテンス等は、しらけるだけに思いますね。
ろっし
2009/03/26 08:39
昭和の頃の社説は各社でもう少しバリエーションに富んでいたのですが。おそらく意識的に。
各社とも「小沢やめろと思っている」国民ウケを狙ったコマーシャリズムの表れと思いますが、むしろ国民のマジョリティーは、小沢辞めろではなく、これからの政治に当惑している。それに応えるような政治像を示す社説なら良かった。力が落ちているから社説が陳腐化するのでしょう。
tesa
2009/03/26 09:35
 ここでも、深読みの群青殿の観察、賛同ですね。
つき指の読書日記
2009/03/26 11:43
 子どもの教育は長所をほめることで大きく成長することが期待できますが、大人になるとむずかしいのでは。「忠言は耳に逆らう」、「聞く耳をもつ」、「喧嘩することで仲良くなれる」、そんな言葉が身についている「私」のような大人(自画自賛)ばかりだといいのですが。
 「国民のマジョリティーは、小沢辞めろではなく、これからの政治に当惑している」、確かにそうですね。「辞めてもすまない問題」をオピニオンリーダなら示すべきですね。
damao
2009/03/27 07:50

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