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zoom RSS マスコミは“人民裁判”の裁判官か

<<   作成日時 : 2009/03/31 20:41   >>

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 昨年8月、『文芸春秋』9月号の岡田論文を読んで、私は「小沢さんより岡田さんがいい」を書きました。今年の3月4日夕、小沢公設秘書逮捕の報を聞いて、その夜「民主党はchangechanceになるか」を書き、gcに替える、つまりgray小沢からclean岡田にしたらいいと書きました。

 でも今は小沢さんの続投を支持し、民主党はがんばれるだけがんばってほしいと願っています。

 なぜそうなのかというと、小沢さんが続投を続けることで、この国の権力構造がどのようなものか、素人の私なんかにもなんとなく分かってくると思うからです。

 3月4日の小沢秘書逮捕を受けて小沢さんがすぐに辞めていたらどうなったでしょうか。24日の秘書の起訴を受けてすぐに辞めていたらどうだったでしょうか。さっさと辞任してしまっていたら民主党の支持率は低下しなかったかもしれませんが、日本の政治のためには本当によいことだったといえたのでしょうか。

 私は日本の政治のためにはよくなかったと思っているのです。

 もしマスコミが盛んに煽っていたように、いや煽っているように、小沢さんがさっさと辞任していたら、西松献金事件についての続報をマスコミはいくらか流すでしょうが、もうこの事件には興味はなく、したがって自民党への広がりもなく(まだありませんけど)、リーク情報で世論を誘導する検察捜査の説明責任を追及することもなく(これもまたまだありませんが)、古い自民党の金権政治を引きずっていた最後の政治家小沢一郎の末路として片づけられてしまったに相違ありません。

 いや、これは今や小沢氏だけの問題ではなくなっているのです。あのような事由で逮捕されるなら、検察が、権力が不都合とねらった人物は簡単に罪を被せられる、そのような検察国家が到来するのではないのか、つまり民主主義の危機ではないのか、そんな問題でもあるのです。それを防ぐためにも小沢氏続投を支持する、そういう人たちが少なからず存在しているのです。

 小沢さんががんばることによって、大マスコミが国民に予断を与えるリーク情報を垂れ流しつづけたのはなぜか、その責任を追及する機会がもてるのです。検察がこの重要な時期に普通なら問われることのない形式犯で秘書を逮捕し、政権党に有利になる無理筋の捜査を強行したのはどうしてなのか、その理由を糾すチャンスが持続できるのです。「政治と金」の問題について各党が真剣に対峙するチャンスが生まれるのです。

 今日はネット社会だといわれています。ネットの情報力も格段に大きくはなりました。しかし、まだまだ既成マスコミの世論操作の力は強大です。テレビや新聞でCMを流すかどうかで、販売成績は違ってきます。マスコミをはじめすべての企業はそのCM効果を信じています。世論の操作もそれと同じことです。既成マスコミが取り上げるか取り上げないかで、その動向は大きく左右されるのです。だからこそ権力者側もマスコミを手なずけるために記者クラブなどを設けていろいろと便宜を利かせるのです。

 権力者側に手なずけられてしまったからでしょうか、今度の件で日本のマスコミはどうみても権力者側の弁護士役であり、野党の検事役を務めていると私には感じられるのです。しかも、最近の”小沢辞めろコール”は”正義の味方”裁判官役まで演じきっていると私は思ってしまうのです。

 膨大な検察リーク情報で形成され、ふくれあがった被疑者のマイナスイメージをもとに、被疑者は「推定無罪」という原則もへったくれもなく、古い自民党の金権政治家だと断罪し、自分たちの不公平さは棚に上げて、世論調査の結果とか、地方選挙の結果とかをもとに、これではせっかくの政権交代が遠のく、民主党は小沢代表と心中する気なのかと、既成マスコミはオタメゴカシに、ご親切に代表辞任をしつこく逼っています。

 法的責任は裁判所が判決を下せばいいのです。マスコミの仕事は、ある政治家の政治的な反道義的な行為がある場合は、その事実を客観的に報道すればいいので、不確かなリーク情報をもとにリークした相手のお先棒を担ぐ行為はまさしく”番犬”のすることなのです。”走狗”なのです。

 朝日の今日の社説や田原総一郎氏などの物言いはまるで裁判官気取りではないのでしょうか。審判は国民が下せばいいのです。国民が審判を下す前に審判を下すような行為は、越権行為ではないのでしょうか。

 国民の側に立つマスコミなら、まずは小沢氏続投支持派が疑念を抱いている今日の民主主義の危機の問題について検証することが先のはずです。その点についての堂々たる社説がみられないのはどうしてなのでしょうか。社説だけではありません。「検察に説明責任はない」という検察OBの堀田力氏の論を「私の視点」に載せたのなら、同じ検察OBの郷原信郎氏の「(今回の捜査は)検察の失敗」という説をどうして載せようとはしないのでしょう。

 今のマスコミのやり方は、公衆の面前で被疑者に大きな三角帽をかぶせて立たせ、ろくに弁護士もつけずに、謙虚に言い分も聞かずに、一方的に罵倒する、まるで中国文化大革命期の人民裁判みたいなものではないのでしょうか。

 私は前に「日本のマスコミは権力の弁護士、弱者への検察役を演じている」と書きましたが、さらに「”正義面した”裁判官役まで演じている」と付け加えることにしました。

 法的責任の最終判決は裁判官に、政治的な責任の審判は国民にゆだねる。マスコミは権力に対する検事役と国民の弁護士役だけを務めてほしい」、素人の私はそう考えるのです。


       (白いネコも黒いネコもネズミを取るネコはいいネコだ ブロガー群青氏の言に縮み上がる 灰色ネズミ)

≪追記≫
群青氏のブログ、「群青色日記」ご覧ください。
http://gunjoiro.at.webry.info/200903/article_21.html

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小沢民主党代表は辞めてはいけない!
この国の民度からして、辞めないことは民主党に不利に働きそうです。 もしかしたら、今度の選挙も勝てないかもしれない。 でも、辞めるべきではない。 そして、この国の検察権力と、その権力と癒着したマスゴミ、正義の味方、弱者の味方面したマスゴミと「ガチンコ勝負」してほしい。 ...続きを見る
ある町医者の診療日記
2009/04/01 19:25

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
TBありがとうございました。
出てきた「点」を第三者的に論評するブログはたくさんありますが、「線」がない論評は読んでいて物足りないと思うのですね。まるでマスコミの社説のようです。だから一定の方向にしっかりとベクトルをもって論じていきたいとは思います。
貴殿の記事に触発されてまた少し書いたので、よかったらお読みください。
http://gunjoiro.at.webry.info/200903/article_23.html
tesa
2009/03/31 23:18
今回の問題点を、かなり整理されていて、感心させられました。
自分は直感的に、これは小沢問題ではなく、検察とマスメディアの問題だと感じていました。しかも、かなり悪質な部分を含んでいると。
あと、小沢代表の続投支持も同意ですが、少し違う理由によります。
自分は、クリーンな岡田氏が代表になれば、選挙には勝てるけど、その後の政権運営に不安をおぼえます。
国民が期待する、「官僚支配の政治の打破」を実現するには、官僚との大掛かりな戦いを避けて通ることができません。
その時、誰が喧嘩する能力をもっているか−という評価が必要と考えます。
かりに、民主党政権になり、官僚に敗北するようなことになれば、再び政権は自民に戻り、二度と民主党には戻ってこなくなることを最も恐れます。
細川政権が失敗に終わり、その後15年間に渡って自民政権が続きました。それは絶対に避けて欲しいと思っています。
長文すいませんでした。
tom
2009/03/31 23:54

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