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zoom RSS 目からウロコ  「世論が大事」と言うデタラメ

<<   作成日時 : 2009/05/20 11:26   >>

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 田中良紹さんの「国会探検」に「世論が大事」と言うデタラメという記事が17日付でアツプされていました。
 私にとっては目からウロコ、その記事を問答形式に勝手に直して、の部分はそのまま一部引用で、紹介することにしました。

http://www.the-journal.jp/contents/kokkai/2009/05/

: 新聞やテレビが行なうRDD方式の「世論調査」の問題点はなにか。本当に「民意」を代表しているのか。
: かつて新聞やテレビがこれほど「世論調査」を行なうことはなかった。多額の費用がかかるため余程の時にし
  かしなかった。調査の対象に偏りがあっては正確な世論はつかめない。人と時間をかけて丁寧に行なう必要が
  あった。調査対象に性別、年齢別、地域別、職業別などで偏らない対象を選ばなければならない。だから大変で
  滅多にやらなかった。
   ところが最近は毎週のように「世論調査」が報じられる。そんなに頻繁だと多額の費用はかけられない。かつ
  てとは異なる方法(RDD=)で安価に済ませている事になる。
          RDD:コンピューターの乱数計算を基に電話番号を発生させ、電話に出た相手に質問を行なう方法。

  問題点1: 電話をする時間帯が昼間で相手が個人住宅なら、電話に出るのはお年寄りか女性が多くなるはず
        だ。それなら性別、年齢別、職業別の偏りを無くすための方法を他に講じているのだろうか。それとも
        それらの要素は切り捨て、とにかく電話に出た相手だけで調査を済ませているのか。

  問題点2: 次に質問の仕方である。相手は答えるのが面倒だと思っているに違いない。いい加減な答えが返っ
        てきたらどうするか。かつてテレビやラジオで数多くのインタビューをやった私の経験から言えば、聞き
        方次第でこちらの期待する回答を得るのは至極簡単である。そういう聞き方をしていないか。
 
  問題点3: 質問の相手が新聞の読者だったらどうなるか。新聞記事に影響されているはずである。回答の内容
        は新聞社の見方と同じになるはずだ。それだと「世論調査」は新聞社の論調を「国民世論」に見せか
        けるための道具になる。官僚が審議会の委員に対して官僚の考えと同じになる資料を見せ、思惑通
        りの回答を引き出し、官僚が作成した政策を「民意による」と見せかけるのと同じである。新聞は自ら
        の主張を今度は「国民世論」として再び社会に発信する事が出来る。恐ろしい世論誘導の方法であ
        る。恐らくメディアはこの手法を官僚から学んでいる。
        ≪参考≫ 因みにアメリカには世論調査の専門会社がいくつかある。最も有名なギャラップ社は70年
              以上の歴史を持ち、世界30カ国以上に事務所を置いている、世論調査の正確さに命をか
              ける専門会社であるから信用を失ったら会社は潰れる。日本の新聞とテレビのような片手
              間の調査とは訳が違う。本格的な世論調査とは言えない調査で世論を操られる日本人は
              誠に不幸な国民である。


:小沢氏代表辞任と民主党代表選における新聞やテレビの報道、政界反応の問題点は何か。

  問題点1: 民主党代表選挙で新聞とテレビは、「岡田優勢」の「国民世論」と「鳩山優勢」の「民主党世論」を比
        較して、あたかも民主党が国民世論に背を向けているかのような報道を行なった。しかしその「国民世
        論」は先ほどの手法で新聞とテレビが作り出した「世論」に過ぎない。新聞とテレビの仕事は世論誘
        導ではなく、政治力学を読み解き、政局を自分の頭で「考える」ことだ。ところが「考える力」を感じさせ
        る解説には全くお目にかからない。どこかの政治家の受け売りばかりが「政局解説」として流れてい
        る。
 
  問題点2: 新聞とテレビもひどいが「世論が大事だ」とのたまう政治家にはもっとがっかりさせられる。「世論」は
        勿論尊重するが、「世論」の通りに動く政治家では存在する意味がない。全てを国民投票で決めれば
        良い話になる。「民主主義は最悪の政治体制」と言ったのは英国のチャーチルだが、ギリシアの昔か
        ら国民の言う通りにしたら「国家は潰れる」。「国民は愚かで誤りを犯す」と言うのが民主主義の大前
        提である。いかに国民に不人気でも深い洞察力と見識で国民を指導する政治家が居て初めて「民意
        の尊重」が生きてくる。欧米では自明の事がこの国では理解されていない。

  問題点3: 世論調査で「辞任しろ」と言われて辞任する政治家が居たら「政治家失格」である。これも欧米では
        自明だが、この国ではそれを理解できない政治家がいる。一体政治の何を学んできたのだろうか。民
        主主義で最も大事なのは国民の選挙で示された「民意」である。選挙結果は最大限に尊重される。選
        挙に勝利したリーダーを党内の事情で交代させる政党は欧米にはない。
         英国ではサッチャーもブレアも国政選挙に勝利している間は10年以上も党首選挙は行われなかっ
        た。それに倣えば一昨年の参議院選挙で民主党を勝利させた小沢代表を交代させる理由は全くな
        い。だから昨年民主党が代表選挙を行わなかった事は正しい。ところがそれを理解できない政治家と
        メディアが居て、党員だけの選挙なのにやらないのは「国民に開かれていない」とか「民主主義的でな
        い」とか馬鹿丸出しを言っていた。民主主義に無知なのである。


: 今回の民主党代表選挙をどう評価しているのか。
: 今回の代表選挙は小沢代表が「挙党一致」を求めて辞任したのだから、これも民主主義の論理に従えば小沢
  体制が継続されるのが常識である。次の選挙で民主党が敗れればそこで小沢体制を交代させる必要が出てく
  る。それが「民意の尊重」であり民主主義の王道である。ところがそれとは関係のない雑音ばかりで動いている
  政治は、この国の民主主義が「成人」に達していない事を示している。選挙直前に検察が政界捜査を行う国を世
  界では「後進国」と呼ぶ。そんな国で「世論が大事」は所詮民主主義とは関係のないデタラメに過ぎないのであ
  る。

          (『文春』中西輝政論文「子供の政治が国を滅ぼす」、その意味がやっとわかった ぼんくらネズミ)

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
昨日これを読んで、だよなあ、と思いました。民主党のヒヨッコは政策は知っているのかもしれないけど、政治のことは何も知らない。そこが「政権担当能力がない」といわれているのに、耳を貸さないんですね。
田中氏、あえてケチをつければ、ジャーナリストは誰しもそうなのですが、批判の矛先を大衆に向けてほしいですね。おまえらわかってないと(笑)。
その点では、作家の村上龍がRVRというネット配信動画で、少し大衆を挑発しており、小気味良かったです。携帯からなのでアドは張れませんが、「村上龍 小沢」でググると見つかります。
tesa
2009/05/20 12:18
ケイタイでもいろいろ見れるのですね。
村上龍の「龍言飛語」、自分の頭で考える人はやっぱりそのように考えるのですね。この年になって、いろいろ勉強させられます。
damao
2009/05/20 21:06
 とても興味深く拝読しました
つき指の読書日記
2009/05/21 10:50
日刊ゲンダイに「鳩山政権で首相会見オープン、どうする記者クラブ?」が載っていました。大新聞の経営、崖っぷちなのかもですね。
damao
2009/05/21 17:29

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