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zoom RSS 麻生・鳩山両氏の政治コミュニケーションの巧拙評価

<<   作成日時 : 2009/06/28 15:12   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 2

 私のブログに訪問してくださる「つき指の読書日記」さんから、名古屋外国語大学・大学院教授の高瀬淳一氏に『不利益配分』(ちくま新書)という著書があることを教えていただきました。

 高瀬さんとはどのような方かとそのHPを覗いてみましたたら、2009年5月27日に行われた麻生・鳩山両氏による第1回「党首討論」の「政治コミュニケーション分析」というレポートが載っていました。おもしろいとおもったので、私なりの理解で要約・紹介します。
http://www.waseda.jp/prj-ssk/sskreport/sskreport_2009.html#sskreport001

1.発言時間と発言スタイル
   両者の時間支配率は以下のとおりである。

  発言時間  鳩山=24.5分,麻生=20.8分(占有率:鳩山=約54%

   「発言時間」はほぼ互角であったが,発言を「文」あるいは話の切れ目で区切ると,二人の「発言スタイル」の
  ちがいは明瞭になる。

  文数 鳩山=168,麻生=84

   話し言葉であることから,区切り方において誤差があることを念頭においても,鳩山の文の数は麻生のほぼ倍
  である。これは,鳩山のほうが簡潔な表現を使っていることの証左であり,反対から見れば,麻生のほうが「だら
  だらとした話し方」をしていたことを示唆している政治討論においては,多様な国民が聞くことを想定して,わかり
  やすく,かつテンポよく話す必要がある。麻生の話し方はその意味ではマイナスに評価されるべきだろう。

2. 非言語コミュニケーションにおける相違

   しぐさによるアピール
   麻生=眼前の机に手をおき前傾姿勢のまま、首だけを前に押し出すようにして話す。手を使ったアピールはほ
       とんどない(5回目と7回目の発言にわずかに見られた程度)。座っているときは,鳩山の発言にニヤニ
       ヤしながら首をかしげる姿がしばしば見られた。
   鳩山=2回目の発言から「手振り」が継続的に用いられる。テレビの中継画面にも頻繁に映し出されていた。
       しかも,鳩山の「手振り」の大半は両手を同時に使うもので,指によるしぐさも散見された。


    「手振り」は,あまりにも大袈裟になると作為的パフォーマンスに思われるものの,一般的には説得力の増大
   に寄与する非言語コミュニケーションの一手段と考えられている。これをテレビで全国中継されている党首討
   論において,麻生はほとんど利用しなかった。これは,いかに発言内容に自信があったとしても,政治コミュニ
   ケーション戦略上,マイナスに評価されるべき行為と言ってよい。

3. 自己への言及における相違

 1人称代名詞の利用頻度
   鳩山:単数=15回,複数=23回(自己言及度=約4割
   麻生:単数=12回,複数=43回(自己言及度=約2割

    麻生は,「私ども」を使うくらいであれば,「麻生内閣」,「私の内閣」などという表現で自分がリーダーシップを
   とっていることをアピールすべきであった。この点においても,鳩山のほうを高く評価すべきだろう。

4. 聴衆へのはたらきかけ

   国民への言及 麻生=3回,鳩山=16回(うち「国民の皆様」が11回
 
    麻生が「国民」を使ったのは,「小沢事件は国民の関心事である」と主張したくだりの3か所にすぎない。一
   方,鳩山は16回,すなわち1度の発言に平均2回は「国民」を使った。しかも,「国民の皆様」という表現によっ
   て,視聴者を意識している態度を明確に示した。
    同時に,この討論では,鳩山は「国民側」対「官僚側」という図式で,二人のちがいを強調しようとしていた。
   つまり,「国民」は,視聴者へのはたらきかけと対立図式の確定の二面において,じつに効果的に利用された
   のである。
    一方,麻生は「政権担当能力」・「現実政治」対「理想論・抽象論」という図式で,民主党の弱点を強調するこ
   とを企図した。だが,麻生はこの図式をオーディエンスの頭のなかに定着させる話術に欠けていた。
    理由は「政策」と「政局」が討論で混在したことにある。「政権担当能力」や「現実政治」は,「政策」について
   の力量を意味する言葉である。にもかかわらず,麻生は小沢問題という「政局」についての議論に時間をかけ
   すぎた。その結果,民主党の政策の不備をつきながら,現実対応能力のちがいを明瞭にするような議論の展
   開ができなかった。麻生の議論の進め方に戦略ミスがあったと評価してよい。 (貼付終了)
   
 
 翌日のテレビや新聞などでどちら話がよかったかと識者が点数をつけたりしてしていましたが、このように使用用語の頻度数で評価するやり方、きっと客観的で学問的なのでしょう。

 ところで、今日のNHKの日曜討論、久しぶりに見てみたのですが、自民党の細田博之幹事長の話し方が気になりました。

 どうもこの方、話すときの重点が目ではなく、鼻先にある、そういう感じが私はするのです。あくまでも私の感じなのですが。ついでに麻生総理の話すときの力点を考えたのですが、誤解されそうなので、書かないことにしました。

 どこに力が入っているか、それがはっきり判る測定機器があると、科学的な分析ができて、政治家の話し方の評価も一段と正確なものになる、私はそう思ったのでした。

            
        (≪「鼻であしらう」「口先三寸」と顔面筋肉の動き≫で言語学博士号を取得した GI大学教授 ネズミ)

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コメント(2件)

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初めまして!
遊びに来ました!
これからヨロシクお願いしま〜す<m(__)m>
ややちゃん
2009/06/28 15:24
 わたしもこれ、どこかでみましたね。新聞、テレビ報道、まったく読まない、視ないというと、それは嘘になります。ベタ記事と大見出し、何をトップニュースにしているのか、社説はネット、後は地方版くらいしか目をとおしませんが、その新聞記事だったように記憶しています
つき指の読書日記
2009/06/29 09:47

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