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zoom RSS 小沢語録@――迷惑な「指導力の不足」

<<   作成日時 : 2010/02/08 23:13   >>

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 昨日は散歩の途中でBOOK OFFに寄って見ました。105円の特価コーナーを眺めていたら、小沢一郎の『日本改造計画』(講談社 1993年)がありました。

 私の読書法は気が向いたときだけ、しかも連続1時間程度で、休み休みで、しかもいまでも読みかけの本が数冊あり、わずか250ページ程度の本でもいつになったら読み終わるかといったものです。ですから、どうしようかとも思いましたが、カン・コーヒー代もないので、一応買ってみることにしました。

 まず「まえがき」を読んでみますと、アメリカ・グランドキャニオンに行ってみたときの感想が書かれていました。

 それはこのような多くの人々が訪れる大渓谷で、転落を防ぐ柵なんかがまったく見当たらないことに驚いたということです。日本だったら柵が施され、「立入禁止」などの立札があちこちに立てられているはずで、そこに護送船団方式の日本企業とか多数決ではなく全体一致を求める日本型民主主義社会の特性を感じたというのです。

 これまではこのような同質を求める社会でよかったのだけれども、いまや時代が変わったのです。「鎖国できない以上、政治、経済、社会のあり方や国民の意識を変革し、世界に通用するものにしなければならない」(P4)、小沢氏はそのように考えてこの書を書くことになったのでした。


 まだ50ページしか読んではおりませんが(私にしてはかなりのスピードですが)、17年前に書かれた書物ではありますが、いま読んでもなるほどと思うところがページごとに書かれていました。

 評論家の森田実氏がブログでどうして小沢一郎を批判しているかというと、一つは「金儲けが目的」の金権政治家だということと、もう一つは小沢一郎は独裁者だということです。そして、いまの民主党は小沢フアッショ党になっていると批判しています。

 金権政治家かどうかはさておいて、私はこの本を読んで、政権交代後数ヶ月の小沢氏の独裁者的行為には、小沢氏のこれまでの政治生活体験から来るある種の政治理念があるような気がしてきたのです。

 「小沢はもう終わった」、「予算があがったその日に逮捕される」と立花隆氏は宣告・憶測していましたが、そうなる可能性もあるかも知れませんが、でも、ひょっとして小沢氏の政治理念が実行・実現されるかも知れません。

 ともかく、この男が何を考えていたのか、何をしようとしているのか、そんなことを知るために、休み休みに読んで、印象に残った文言を、中国の独裁者の『毛語録』に倣ったタイトルで書き留めて置くことにしました。


○ 世界の大国でなければ、国の指導者に指導力が欠如していても、少なくとも世界に対して迷惑をかけることは
  ない。しかし、ひとたび大国といわれるほどに国力が高まり、その動きの一つ一つが対外的に影響を及ぼすよう
  になれば、もはや、「指導力の欠如」は許されない。「弱い指導者」は他国に迷惑でしかない。 (P16)

○ ……外交官であり歴史家であるジョージ・ケナンは、巨大な影響力を持ちながらそれをコントロールできなかった
  第二次大戦以前のアメリカのことを、「巨大な体に小さな脳しか持たない恐竜」に喩えたことがある。
   いま、その喩えはそのまま、日本に当てはまるであろう。大国になってしまった現在の日本は、主体的、総合
  的、長期的、機能的に首尾一貫した政策を立てることが世界に対する責任である。ところが、現実には受動的で
  部分的、短期的な政策しか立てられない。しかも、それですら、ギリギリまで決めることができない。
   まさに「小さな脳しか持たない恐竜」である。どこに原因があるのか。戦後一貫して政治権力を握りつづけてき
  た自民党政権の、どこに問題が隠されているのか。 (P17)

○ すなわち、戦後日本の政治は、対外政策の大枠をアメリカにまかせ、国内の配分の問題に専念してきた。その
  ためには、強い権力は不要であり、みんながもたれあって何となく決めるほうが便利だった。いわば「総談合政
  治」が成立してしまったわけである。半世紀にわたり同一の政党が政権の座にすわり、また、半世紀の間、同一
  の政党が野党第一党でありつづけたのは、談合政治の結果にほかならない。その中で、自民党は、せっかく制
  度的に保証された権力を生かすどころか自己規制し、自縄自縛に陥った、と私は思う。
   問題の第一は、権力の分散である。
   制度を冷静に眺めるなら、すべての権力が総理・総裁たる首相に集中しているのだが、じっさいには自民党政
  権の権力は、自民党の権力と政府の権力とに分かれてしまっている。それでは党と政府がそれぞれの分野でリ
  ーダーシップを発揮しているかといえば、そうでもない。自民党はいくつかの派閥に分かれて統一を欠き、政策
  が各派の政治的な駆け引きの道具にされがちである。政治改革をめぐってはその欠陥がモロに出ている。(P18)


                       (4年後、チルドレンが『小沢語録』をかかげて、日本列島を席巻する 
                        そんな悪夢を見た 日本株式会社社員ネズミ) 


 

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