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zoom RSS 小沢一郎と帝国主義国家の再編――小沢語録6

<<   作成日時 : 2010/04/09 11:33   >>

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 魚住昭氏が佐藤優氏と8回シリーズで対談してまとめた「思考解剖 小沢一郎」の中で、魚住昭氏は小沢氏の出身母体である経世会の特質を「外交だけでなく、内政面でも経世会の敷いた路線は非エスタブリッシュメント出身者たちによる「土着的社会主義」あるいは日本的社民主義の色合いが濃い。外向けの帝国主義と、内向けの社民主義がセットになっている」とまとめ、このシリーズの最後を以下の一文で総括しています。

     結局、小沢氏が目指すのは、内政でも外交・安全保障でも、帝国主義の時代に対応した国家体制の再編
     だということですね。彼の思想の「無」と「場」が大衆の不安や危機感を吸収しながら、ドラスティックな変革
     が進んでいる。ただし、その変革が他国を踏み台にして自分たちの胃袋を満たすためだけのものなら、戦前
     の二の舞で終わってしまうのではないかという危うさを感じます。 

     佐藤優の切れ味鋭い分析のおかげで曖昧模糊としていた小沢思想の輪郭が見えはじめた。私たちが彼の
     思想のなかに希望を見出すとすれば、それは彼が「国家と社会の裂け目」を意識し、権力を社会の側に引
     き寄せようとする姿勢をもっているからだ。しかし、その一方で、彼が「大きな意味で日本国家が危険な方
     向に向かっている中での危険な政治家の一人」であることも間違いない。

     現在進行中の日本版ビロード革命は、私たちやアジア諸国の人々に再び惨禍をもたらす可能性をはらんで
     いる。どうしたら私たちはそれを阻み、自由と平等と平和という戦後民主主義の理念を達成できるのだろう
     か。小沢一郎と日本の新しい政治をめぐる旅はまだ始まったばかりである。(思考解剖G)
     http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20100219-00000301-gtwo-pol


 ここに「帝国主義」という言葉が出てき、小沢一郎は「危険な政治家の一人」といっているのですが、一体どういう意味なのでしょうか。

 それは14年前の小沢一郎の著書『日本改造計画』で打ち出している「普通の国」、「国連中心主義」という主張のことで、それを「外向けの帝国主義」といい、「帝国主義の時代に対応した国家体制の再編」と見ているのです。


 帝国主義というのを辞書で引くと「ある国家が権威を背景とし、国境外の人々に対して支配権を及ぼそうとする膨張主義的政策」とありました。

 それは小沢が説く普通の国の二つの要件、「国際社会において当然とされていることを、当然のこととして自らの責任で行うこと」と「豊かで安定した国民生活を築こうと努力している国々に対し、また、地球環境保護のような人類共通の課題について、自ら最大限の協力をすること」、その考えを実現するために今後は自衛隊を「平和創出戦略」と位置づけ、国連の警察活動に大いに協力しようという持論に違いありません。

 小沢一郎がそう主張する本当の目標は日本が繁栄をつづけるための石油やレアメタルといった資源の確保であり、これはまさしく日本の経済力を背景とした膨張主義的政策そのもので、これを佐藤優氏は「帝国主義」と評しているのです。

 また、佐藤氏はこのわが国の帝国主義へと向かう方向は「小沢氏に限らず、誰が指導者になっても日本が他国を食い荒らす帝国主義化は避けられない、歴史的必然だ」(思考解剖E)と冷徹に認識していると魚住氏は述べています。


 それでは最後にこのシリーズの中から、佐藤優氏が予想する小沢一郎の当面の戦略目標とその国家意識を述べた部分を引用しておきます。

     佐藤 ……、私は今後の小沢さんの戦略としては来年の参院選でガチッと勝つ。そうなれば小沢総裁の目
     も出てきますからね。その時に安全保障政策で党内左派や社民党が協力しなくてもいい。ただ左派も社民
     党も与党から出ていかないから日干しにするんです。それで自民党の方から流れ込んだ連中を含めた形
     で、この『改造計画』で言っている流れで帝国主義国としての再編をしていくというところかなと、僕は見てる
     んですよ。
     だから彼の軸は冷戦後の帝国主義国家としての日本、列強の一つとしての日本というところでは全くブレて
     ない。それは小沢さん個人がやっているんじゃなく、日本という国家が主語になっている。資本主義体制下
     でこれだけの経済力があって、なおかつこれだけの人口がある国家は帝国主義的再編をしないと生き残っ
     ていくことはできないという国家意識なんです。(思考解剖E)


 さて、このようなわが国の将来を見据えた国家意識が真に正しい方向になるのかどうか、これもまた今の私には断言できるほどの自信はありませんが、小沢一郎が単なる金権政治家でないことだけは確かだと信じています。

 小沢一郎についての著名な立花隆や森田実、某東京大学教授、そして表のマスコミの批評はさんざんですが、ネットで覗いて見ると、「真の日本国王」と評する副島隆彦氏や「久しぶりに登場した異能の政治家(革命家?)の……持っている政治的才能と資質に興奮する」と高く評価している山崎行太郎氏のような方も、かなりの数おられます。


 いずれが正しいかは、それほど遠くはない将来、今年の夏までには、その一端が判明するのではないでしょうか。


      (小沢一郎は日本のスターリンか、毛沢東か、それともケ小平か 本当は偉人伝には興味がないネズミ)

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