日日是生日

アクセスカウンタ

zoom RSS 産経記者から笑われた16日の朝日社説

<<   作成日時 : 2010/08/23 21:28   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 3 / トラックバック 0 / コメント 0

 16日、朝日新聞社説「党首選のあり方―政権交代時代にあわない」について、今日(22日)の産経ウエブに高橋昌之という産経新聞の記者のコラム【高橋昌之のとっておき】に「疑問だらけの論理展開 16日付朝日新聞社説」というタイトルの最新記事が載っていました。
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100822/stt1008221802001-n1.htm?utm_source=twitterfeed&utm_medium=twitter

 私も16日の朝日社説を読んで変だなあとは思いましたが、その理由がわからずにいましたが、高橋記者の文を読んで、納得しました。

 朝日の記事は最後に全文引用しておきますが、まずは朝日社説が抱いたが民主党代表選への二つの「疑問」点、「現行政党代表選の正当性についての意見」、「朝日の提言」を青字で示し、その下に高橋記者が反論している論点を赤字で示しておきます。


(疑問 1)
 仮に菅直人首相が敗れれば、新代表が首相になる。毎年のように首相が代わったあげく、今度は3カ月でお払い箱か。こんなに短命政権続きで日本は大丈夫か。それが、疑問の第一だ。
 
     確かに、政権の不安定な状態が続いていることは、国内的にも国際的にも良くないことですが、私はその
    最大の原因が党首選にあるとは思いません。自民党政権時代の安倍晋三、福田康夫両元首相は、参院で
    の過半数割れで政権運営が困難になったことを理由に、自ら辞任しました。鳩山由紀夫前首相の辞任も、社
    民党の連立離脱で参院選を前にして、参院で問責決議案が可決されそうな危機的状況に陥ったためです。
     これに限らず、宇野宗佑、橋本龍太郎の両元首相も参院選敗北の責任をとって辞任しました。つまり、日本
    の首相を短命にしてきた最大の要因は参院にあるといっていいのです。少なくとも平成になってから、党首選
    で敗れたために首相を辞任したケースはありません。朝日新聞社が首相の短命が問題だと考えるなら、参
    院改革こそ取り上げるべきではないでしょうか。


(疑問2)
 次に、菅氏は先の参院選で自民党に敗北しても首相を辞めなかったのに、なぜ一政党内の手続きにすぎない投票の結果次第で首相を辞めなければならないのか。それが第二の疑問だ。

     しかし、菅直人首相が参院選で大敗してもその直後に辞めなかったのは、まさに9月に代表選があり、そこ
    で党内の審判を受けるということが前提だったからです。9月に代表選がなかったら、参院選直後に党内から
    責任を求める声が巻き起こって、すぐに辞任に追い込まれていたかもしれません。
     また、「一政党内の手続きにすぎない投票の結果次第で首相を辞めなければいけないのか」という疑問に
    ついても、日本が議院内閣制であることを忘れてしまっているのではないかと思ってしまいました。
     言うまでもありませんが、憲法上、首相は国会議員の議決で選ばれることになっています。国会議員が所
    属する政党で党首選が行われたら、その結果に従って、選ばれた党首を首相に指名するのは当然です。こ
    れがいけないというのは、憲法で規定された議院内閣制を否定することになってしまいます。


(現行政党代表選は正当性を失っている)
 自民党の一党支配が盤石だった頃、首相は党総裁選で事実上、決まった。総選挙を通じた政権交代など想像できない時代だったから、それが通った。
 いまは、有権者が総選挙を通じて新しい首相を直接指名し、政権交代を起こしうる時代になった。
 総選挙よりも党内手続きを優先し、党の都合で首相を交代させる従来のやり方は正当性を失ったといっていい。


     衆院に小選挙区制が導入されたことによって、二大政党による政権交代可能な政治に近づいてきたのは
    確かですが、それをもって党首選による首相交代を「正当性を失った」とまでいうのは、これまた議院内閣制
    を否定する、あるいは理解していないとしかいいようがない論理です。
     総選挙は「政権選択の場」ですが、それはどの政党に政権を託すのかということ、つまり選択の基本的な主
    体は政党です。中選挙区制が廃止されて小選挙区制が導入されたのも、候補者から政党本位の選挙とし、
    二大政党による政権交代可能な政治にすることが目的でした。
     その中で、どの党首が首相にふさわしいかは、有権者にとって投票先を決めるひとつの要素にすぎませ
    ん。有権者はマニフェスト(政権公約)などを含め、総合的に判断して政権を託したいと思う政党や候補者に
    投票しているはずです。
     朝日新聞社として、有権者が首相を直接指名するようにすべきだと考えるなら、憲法を改正して「議院内閣
    制」ではなく「首相公選制」とするよう、堂々と主張すればいいのではないでしょうか。
     あるいは、総選挙の審判を受けていないのは菅首相も同じですから、「9月の民主党代表選でだれが選ば
    れようとも、衆院解散・総選挙で信を問うべきだ」と主張すべきだと思います。それならまだ論理の筋が通りま
    すが、「党首選のあり方」という議論にしてしまうのはどうかと思います。


(朝日の提言する政党代表選改革の方向)
 改革の方向ははっきりしている。
 現状では党首の任期は総選挙の時期と無関係に決められているが、これを見直すことである。


     さらに、あぜんとしたのは、社説の締めくくりです。「改革の方向性ははっきりしている。現状では党首の任
    期は総選挙の時期と無関係に決められているが、これを見直すことである」とし、「首相候補である党首は、
    原則として総選挙の前にする」ことを提言しています。
     社説は「現実的なアイデアだろう」と自画自賛していますが、全く逆で「非現実的」なことは明白です。衆院
    議員の任期は4年ですが、首相には衆院の解散権があり、総選挙はいつ行われるかわかりませんから、そ
    の前に各党が党首選を行うようにするということは、そもそも不可能なのです。


 いかがでしょうか。

 高橋昌之という記者は産経新聞政治部の遊軍担当記者だそうで、それ以上のことは今の私にはわかりません。産経には阿比留瑠比記者とか福島某女性記者とかいう方のブログ、私はときどき覗いていましたが、高橋昌之という記者の記事は初めてでした。この記事の指摘、きっと正論でしょう。

 さて、高橋記者のこの記事のむすびは以下のとおりです。

    こうした疑問を、社説の筆者は書いていて抱かなかったのでしょうか。また、社説は他の論説委員や社の上
   層部もチェックするはずですから、内容の是非について意見は出なかったのでしょうか。不思議でなりません。
    社説はわざわざ、「むろん9月の代表選は公明正大にやってもらおう。それとは切り離して、今後の党首選の
   あるべき姿を議論しておくことは有益だと考える」とことわっています。しかし、読んでみて、結局主張したかっ
   たことは、菅首相を9月の民主党代表選で代えるのはよくないということかと感じたのは、私だけでしょうか。
    その意図がありながら、直接的には書けないものだから、オブラートで包んで「党首選のあり方」という議論に
   すり替えたのではないかと、うがって考えてしまうような表現や論理展開が随所にみられるのです。
    各党の党首選は、9月の民主党代表選に限らず、それぞれの政党が決めた規約にのっとって、それこそ公明
   正大に行われたらいいと思います。有権者はその経過や結果もきちんと見極めて、その政党を支持するかどう
   かを判断するはずです。結果としてどの政党が政権をとるかどうかは、来るべき総選挙で有権者が審判を下
   す、それに尽きると思います。


     
     (若いころは朝日主筆の笠信太郎『ものの見方について』で、ものの見方を教えてもらった。朝日は世界に
      誇るクオリティ・ペーパーだと信じていた 岩波・朝日文化で教養を身につけたはずの ニセ君子ネズミ )

≪朝日社説・貼付≫社説はす1週間ぐらいで見れなくなりますので、貼付しておきます。
 党首選のあり方―政権交代時代にあわない(16日、朝日新聞社説)

 民主党の代表選が9月に行われる。目前に迫ってくる前に、党首の選び方のそもそも論を考えておきたい。

 今回の民主党代表選になにか釈然としない思いを抱く人も少なくないと思う。疑問は大きく二つあるだろう。
 仮に菅直人首相が敗れれば、新代表が首相になる。毎年のように首相が代わったあげく、今度は3カ月でお払い箱か。こんなに短命政権続きで日本は大丈夫か。それが、疑問の第一だ。
 次に、菅氏は先の参院選で自民党に敗北しても首相を辞めなかったのに、なぜ一政党内の手続きにすぎない投票の結果次第で首相を辞めなければならないのか。それが第二の疑問だ。

 むろん9月の代表選は公明正大にやってもらおう。それとは切り離して、今後の党首選のあるべき姿を今から議論しておくことは有益だと考える。
 日本の首相は大変である。政権を維持するのに乗り越えなければならないハードルが実に多い。政権選択がかかる総選挙、中間評価としての参院選、それに加えて党首選も、だ。どれも、しくじったら退陣に追い込まれかねない正念場である。
 永田町の抗争局面である「政局」がほとんど毎年のように首相を脅かす。これでは内政外交の重要課題に腰を据えて取り組むどころではない。
 代表選をにらんで党内を刺激しないよう気を使い、精彩を欠く菅首相の現状はその象徴だろう。
 ハードルの多さが政権を弱体にし、ひいては短命政権の連続にもつながる。日本政治が急いで解決しなければならない宿題である。

 自民党の一党支配が盤石だった頃、首相は党総裁選で事実上、決まった。総選挙を通じた政権交代など想像できない時代だったから、それが通った。
 いまは、有権者が総選挙を通じて新しい首相を直接指名し、政権交代を起こしうる時代になった。
 総選挙よりも党内手続きを優先し、党の都合で首相を交代させる従来のやり方は正当性を失ったといっていい。
 有権者が「自分たちで選んだ」という意識を持てない首相は、最初から基礎体力を奪われているに等しい。
 小泉内閣後、総選挙を経ずに生まれた安倍、福田、麻生各内閣の発足時の内閣支持率は63、53、48%と、たらい回しの度に低下。昨年の総選挙で生まれた鳩山内閣は71%、菅内閣60%だ。

 改革の方向ははっきりしている。
 現状では党首の任期は総選挙の時期と無関係に決められているが、これを見直すことである。
 民間有識者らがつくる「21世紀臨調」は、党首の任期を総選挙のサイクルと一致させるよう提言している。首相候補である党首は、原則として次の総選挙の前に選挙する。
 現実的なアイデアだろう。

        

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 3
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
産経記者から笑われた16日の朝日社説 日日是生日/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる