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zoom RSS 小沢一郎をどう評価するのか

<<   作成日時 : 2010/08/25 15:11   >>

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 2007年11月の小沢一郎大連立騒ぎのときに、代表辞任を申し出た小沢氏を民主党はどうしてよってたかって引き止めるのか、当時の私は疑問に思っていました。

 翌年の8月、岡田克也が『文藝春秋』9月号に『小沢さんと私は違う―政権奪取宣言 私が小沢さんに疑念を抱く理由』いう論文を書いていて、それを読んだ私は「小沢より岡田がいい」という一文を、このブログにアップしました。
http://lailai-hanyu.at.webry.info/200808/article_17.html


  岡田氏はその論文の中で、<小沢代表への違和感>として挙げていたのは、「小沢代表との政権交代実現に向けての重点の置き方の違い」という点でした。その違いとは以下のようなものです。
    小沢=国民の気持ちを掴む分かりやすい路線と政府に対する厳しい追及路線でいく。政権奪取のためには
        (自民党同様)手段を選ばないという政治手法こそが、小沢代表の真骨頂。
    岡田=国民に対してはなるべく率直に語り、そして与党とは本格的政策論争を挑んでいく。多少は時間が掛
        かっても正面突破作戦でいく。



 さて、2009年3月3日、小沢一郎公設秘書逮捕というニュースが流れました。その夜私は早速「小沢氏秘書を逮捕、これはチャンスだ」という一文を書きました。
http://lailai-hanyu.at.webry.info/200903/article_3.html

 その主旨は「民主党のCHANEのCHANEは今だ。つまり、に入れ替えるのだ」ということです。Grayな小沢一郎で、Cleanな岡田克也を指します。


 でもです。

 西松事件発生後のマスコミの「関係者によると・・・」といった小沢バッシング情報の垂れ流しや、麻生政権が官僚トップの座に任命した漆間某なる前警察長官の発言などを仄聞すると、「検察の暴走」を指摘する人の声の方が正しいと思うようになり、だんだん小沢一郎なる人物は現存する政治家中の大政治家だと思うようになってしまいました。

 今年2月、BOOK OFFの105円特価コーナーで、17年前の1993年に書かれた小沢一郎の『日本改造計画』なる書を見つけて購入し、それを読んでのメモを、以下の7つの文章にして、このブログにアップしました。

    小沢語録@――迷惑な「指導力の不足」
    http://lailai-hanyu.at.webry.info/201002/article_11.html
    小沢一郎が手本とする政治家――小沢語録A
    http://lailai-hanyu.at.webry.info/201002/article_12.html
    小沢一郎と湾岸戦争――小沢語録B
    http://lailai-hanyu.at.webry.info/201002/article_13.html
    小沢一郎の「普通の国」――小沢語録C
    http://lailai-hanyu.at.webry.info/201002/article_16.html
    小沢一郎と国連、そして憲法――小沢語録5
    http://lailai-hanyu.at.webry.info/201002/article_17.html
    小沢一郎と帝国主義国家の再編――小沢語録6
    http://lailai-hanyu.at.webry.info/201004/article_2.html
    小沢一郎と「五つの自由」――小沢語録7
    http://lailai-hanyu.at.webry.info/201004/article_3.html


 ところで世の中、ネットとの世界なんか見ていると、どうも小沢一郎という政治家は悪の権化、古臭い金権政治屋という見方が圧倒的で、その人たちのいうことを聞いていたら、強権政治家小沢一郎が日本のトップになったら、日本を韓国や中国に売り飛ばすといった類のもののようです。

 小沢氏のどこが嫌われるのか、ネットで「小沢一郎」を検索すると、「国民が知らない反日の実体―小沢一郎の正体」という記事がいちばんに目につきました。その小沢の「反日の実体」としている”超緊急拡散奨励”として挙げている事例の<目次>、そのブログから”拡散”引用しておきます。
http://www35.atwiki.jp/kolia/pages/204.html

   (1)政治資金で個人資産10億円相当購入(政治資金規正法違反)
   (2)西松建設事件  西松事件関係者が次々と謎の死
   (3)中国・韓国に日本を売り飛ばす
   (4)小沢一郎の元国際担当秘書は反日活動家の韓国人女性
      @韓国人を秘書にする国会議員は小沢一郎のみ
      A韓国人秘書は反日活動家
      B国家機密が全て反日国家・韓国に筒抜けの恐れ
   (5)北朝鮮に日本の税金を送金しようとする
   (6)小沢一郎が無駄遣いした430兆円
   (7)自分で作った党首討論のシステムなのに、「選挙が先だ!」と逃げまわる
   (8)なぜ小沢一郎は反米・反日・左翼に転じたのか
   (9)漢方薬「保険外し」、小沢の中共利権か?
   (10)キリスト教をバカにした身の程知らず
   (11)小沢一郎語録 〜日本人は特殊学級〜
   (12)小沢一郎語録 〜全く信用できない男〜
   (13)小沢一郎関連コピペ
       ■千葉大学名誉教授 清水 馨八郎教授 小沢一郎は済州島出身の在日帰化人
       ■小沢氏が人権擁護法案より恐ろしい外国人住民基本法を提出の方向 ※拡散推奨
       ■更に「重国籍」「国籍選択制度の廃止」などの日本解体法案も請願されているという。※拡散推奨
      (以下省略)


  (1)と(2)はマスコミ報道でよく知られていることですから、多言は無用でしょう。(3)(4)(5)(9)は中国と韓国・北朝鮮に関することです。これに関連して(13)の関連コピペがあります。小沢一郎に反発する人の多くは小沢が「外国人参政権導入」を考えていることが大きいようです。地方参政権だけではありますが、どうして外国人にそこまでする必要があるのか、これは私も疑問に思っています。しかし、小沢一郎がわが国を中国や朝鮮に売り払おうとしているということまでは、とても信じられません。

 (6)は石原慎太郎の「小沢総理なんてまっぴらゴメンだ」という記事が根拠のようで、小沢氏が幹事長時代にかなりのおカネをアメリカにみついだという内容のようです。これは小沢一人の罪とは思えず、でも雑誌「Will」2007年9月号に載っていたらしい慎太郎の論文、それなりにおもしろいので、お読みください。
http://www.h2.dion.ne.jp/~apo.2012/bookstand-magazine025.html

 (7)は代表時代に確かに「逃げまわる」という報道があり、確かにそんな印象でした。でも、口下手らしいということ、私は親しみを覚えました。

 (8)は小沢氏の保守から左翼陣営に近づいたその分析で、罪状としてとりたてるほどのものではないでしょう。その後の小沢語録、こうした問題はどういう場面・文脈での発言かということも有り、あまり興味が持てませんから、どのような言葉は挙がっているのか、私にはわかりません。

 小沢悪人論、世間にはゴマンと流布しているのでしょうが、その大部分は小沢一郎の言行や行為についてのゴシップ記事のような、嫌悪感に満ちた内容の書に思えて、私はまったく読んでいません。でもこれからは、小沢一郎の政治理念のどこがまやかしなのか、特に小沢理念の原点とも思える『日本改造計画』の内容のどこが間違いなのか、それに人間小沢の実像など、きちんと指摘し、批評し、紹介している書があったら、読んでもいいかなあとは思っています。(でも、そこまでする熱意はなさそうです。


 ところで、私が考える「小沢一郎の政治理念」とはどんなものなのでしょうか。

 それを説明する早道は、17年前に書かれた『日本改造計画』の<目次>をざっと見てみることだと思います。それを見れば、小沢の理念の概観がわかると私はいま思っています。ですから、その<目次>タイトルを、全部ではありませんが、8割ほどですが、以下に示しておきます。

  第一部 いま、政治の改革を
    無責任国家からの脱却(迷惑な「指導力の欠如」など
    何が国民の利益か(何もきめられない政治 など
    首相官邸の機能を強化(補佐官制度を導入・あくまでも首相が中心 など
    与党と内閣の一体化(官僚が決定権者か・百六十人の議員が政府に・官庁も政治主導で など
    なぜ小選挙区がいいのか
    全国を三百の市に(地方分権基本法を制定・身近なことはすべて地方で・権限も財源も移す
    生かされていない官僚の頭脳

  第二部 普通の国になれ
    日本の責任と役割(「普通の国」とは何か など
    平和創出戦略への転換
    国連中心主義の実践
    保護主義のマナから救え(自ら積極的に市場開放 など
    「アジア・太平洋閣僚会議」の常設
    対外援助の積極的「使い方」

  第三部 五つの自由
    東京からの自由(都市に住宅、地方に雇用・遷都のすすめ など
    企業からの自由(個人に厳しい税の仕組み・ 所得税・住民税を半分に など
    長時間労働からの自由(1800時間を実現するために など
    年齢と性別からの自由(高齢者の能力を活用・女性も選択が可能な社会を など
    規制からの自由(管理型行政からルール型行政へ・企業も個人も自己責任で など


 小沢のこの書に書かれていることは、その後に小選挙区制度が実現しました。小泉内閣では規制緩和とか自由主義とか市町村合併とかが叫ばれ、安倍内閣では首相補佐官制度が導入されました。また、今の政治の課題として取り上げられている官僚主導政治から政治家主導の政治への改革、権限も財源も移す地方分権、与党と内閣の一体化など、そのほとんどがすでにこの書には書かれています。

 ここ数十年のわが国政治の流れは小沢を中心に流れている、だれかがそんなことを言っていたようですが、その言は正しいのではないでしょうか。(だからこそ立花隆は、今年になって3度も「小沢は死んだ」と宣告するのです。

 最後に、小沢の唱えた単語として「共生」というのがあります。ネットで調べたら、代表就任のときの文章でしょうか、「私の基本理念―「常識の政治」で普通の国に―」という文章が出てきました。小沢一郎の基本理念を知る上で大事な文章だと思いますので、そのサイトを貼り付けておきます。
http://www.ozawa-ichiro.jp/policy/run_for_idea_0609.htm

     (清水という元大学教授が「小沢一郎は済州島出身の在日帰化人」と書いている。そういえば小沢は韓国
      で「天皇家は韓国渡来人」と講演したとかで、ネットで騒いでいた。そこで思い出したのだが、国民学校に
      入ってすぐ教わったのがわが国の歴史。その始まりはニニギノミコトが「高天原」から日向の国の高千穂
      の峰に”天孫降臨”された話。また、ヤマトタケルノミコトという方は、九州熊襲族を征伐し、北は蝦夷とい
      う異民族を征服し、妻のいる奈良の地に向かって、「わが妻よ」とおっしゃったので、その地のことを「あづ
      ま=吾妻=東」というようになったという話。そういえば高千穂の峰のすぐ隣には1700メートルの韓国岳
      というのがある。その名の由来は渡来人がその山に登って古里を懐かしんだことからとか。だから私は
      「高天原」は韓国じゃないかと気づいたのだ。歴史に疎い 韓流ドラマ好きの 日本ネズミ)

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内 容 ニックネーム/日時
初めまして
政治家の本はゴーストライターの著作が多いようですよ。
小沢氏の日本改造計画も数人の学者や評論家が書いたものだと確か何かの雑誌に
書いてあった記憶があります。
一つの参考になればと思います。
謙小沢流
2010/08/25 18:02

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