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zoom RSS 菅総理は『老子』の言葉がお好きですか

<<   作成日時 : 2010/08/15 14:27   >>

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 「ちょんまげ英文日誌」さんの老子の講義、おもしろいので、いくつか読んでみました。
 http://www.chonmage-eigojuku.com/magetan/roushi02.html
  
 その「第十七章」の講義内容は以下のとおりです。


(引用開始)
老子の翻訳、第十七章でござる。

原文
太上下知有之。其次親而譽之。其次畏之。其次侮之。信不足、焉有不信。悠兮其貴言、功成事遂、百姓皆謂我自然。

書き下し文
太上(たいじょう)は下(しも)これ有るを知るのみ。その次は親しみてこれを譽(ほ)む。その次はこれを畏(おそ)る。その次はこれを侮る。信足らざれば、焉(すなわ)ち信ぜられざること有り。悠(ゆう)としてそれ言を貴(おも)くすれば、功は成り事は遂(と)げられて、百姓(ひゃくせい)は皆我自ら然(な)りと謂(い)う。

英訳文
The ideal monarch looks idle. People only know he is their lord. The next best is praised by people. The next best is feared by people. The worst is despised by people. If a monarch is not reliable, people do not trust him. If a monarch stays calm and silent, people will cooperate with one another and have pride on their work.

現代語訳
最も理想的な君主と言うのは、民衆はただその存在を知るだけで何をしているのか解らないくらいで良いのだ。次に良い君主は民衆がその功績を讃える様な君主で、その次は法と罰を厳しくして民衆が恐れる様な君主で、その次は民衆から愚かだと侮られる様な君主である。君主が誠実さを欠いて余計な事をすると民衆からの信頼を失うものだ。だから理想的な君主は悠然としてめったに口を挟まず、人々が力を併せて事業を為す様にさせて、民衆が「我々の力で国が良くなった」と自らを誇れる様にするのだ。

Translated by へいはちろう
後々の章(第八十章)で述べられるでござるが、老子の理想とする国家は小国寡民(人の少ない小さな国)で、そういう国で人々が力を併せて素朴に暮らす政治を理想としたのでござる。

現代ではまさに理想で実現性など無いのでござるが、昨今話題にされる地方分権を考える上では参考にできるかも知れないでござるな。地方自治の自治とはまさに「自ら治める」と書くのでござる。地域の人々が自主的に事業を為そうとする時に、国が余計な口出しをしてきたら迷惑この上ない話でござる。

まあこのブログは政治を云々するブログではなく、あまり深く考えてもしょうがないのでこの辺で止めておくでござる。
(引用終了)


 私が下線を引いた個所、「其次侮之。信不足、焉有不信。」(その次はこれを侮る。信足らざれば、焉(すなわ)ち信ぜられざること有り。)(その次は民衆から愚かだと侮られる様な君主である。君主が誠実さを欠いて余計な事をすると民衆からの信頼を失うものだ。)、皆様お読みになっていかがでござろうかな。今のわが国の菅直人君主のことではござりますまいか。


 ところで、私、「国会で居眠してて棚ボタの総理の椅子をこれからどうする(戯歌)」という文の中で、以下のようなことを書きました。

     ですから、元学生運動家とか元市民運動家よりも、もともとは権力の中にいて、大人しくしていたらそれ
    なりの権力の座に座れたであろう方々に、わが国改革の期待はできる、私は今はそんなふうに思えてい
    るのです。

 この元学生運動家と元市民運動家に「なんとか政経塾」とか官僚出身者とか金融マンとか2世議員とかも加えて、まずはチェックが必要だ、今はそう思うのですが、こうして書き出してみると、これはもう今の議員さんのほとんどに該当してしまいます。

 でも私、なぜか今の日本のあり方を大きく変えてくれることに期待のできる政治家はというと、「大人しくしていたらそれなりの権力の座に座れたであろう方々」、と思うようになっているということなのです。

 お一人お一人の名前を挙げていくと、どなたもなんともダサくて、古いタイプの方々ばかりで、まったくスマートではありません。

 でも、です。この方々は、ご本人が意識してるかどうかにかかわらず、古い日本の教養の一つである”和漢洋”の三つの知恵をバランスよくお持ちの方々ではなかろうか、ということです。

 小沢一郎の盟友に平野貞夫という方がおられます。その方の文章、単行本は1冊も読んではいませんが、なかなか読ませる内容のある文章だと感じています。その方が「私の政治の師は前尾繁三郎先生」と書いていました。この前尾繁三郎という人、池田、佐藤内閣を支え、昭和48年から3年8か月衆議院議長を勤めた方です。(1905―1981

 私、2008年の干支がネズミでしたので、そのころ図書館に出かけて、干支のネズミのことを調べてみたことがあります。調べてみると、いちばん参考になったのは、この前尾繁三郎の著書『十二支攷』(全6巻・人文書院)でした。政治家なのに、よくもまあこのような書物も残されたものだとびっくりしましました。

 要するに私がここでいいたいことは、むかしの旧制高校の教育を受けた古いタイプの政治家の方が人間としてはずっと信用できるということです。そういう方々が西洋の学問とともに漱石や鴎外のように東洋の知恵も十分お持ちだったはずで、その系統につながる現在の政治家はきわめて少数になってしまいましたが、まだおられるということです。


 『老子』という書は衒学的で、私もまたその文章は”珍文漢文”です。しかし、今はだれもが読もうとしないからこそ、読んでおくのも希少価値があると考え、ときどきは世間で耳にする老子の語句を集めておいて、その語句を窓口に暇に飽かせて読んでみようと思いました。

○学を絶てば憂いなし
○功成り名遂げて身退くは天の道なり。
○五色は人の目をして盲ならしむ
○国家混乱して忠臣有り
○柔弱は剛強に勝つ
○小国寡民
○千里の行も足下より始まる
○和光同塵
○大器晩成
○大道廃れて仁義有り
○足るを知る
○智恵出でて大偽有り
○知者は言わず、言う者は知らず
○天網恢恢、疎にして失わず
○天は長く、地は久し
○為して恃まず
○兵は不祥の器、君子の器にあらず
○自らに勝つ者は強し
○無為
○無用

                 (”和漢”はもとより、”洋”学の素養にも欠ける 時代錯誤の19世紀の 東洋ネズミ) 

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