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zoom RSS 中国漁船に衝突を指示した黒幕は誰か

<<   作成日時 : 2010/10/02 10:07   >>

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 前回ブログの戯言に「人生イロイロ、お国もイロイロ、そこに住む人たちもイロイロ」と書きました。また、そのタイトルは「中国ネオコン:民主党の尖閣問題は硬直―小沢は手強いから今のうち?」で、あえて「中国ネオコン」という表現を使いました。

 民主主義の国には与党と野党があって、わが国国会のように時にどうでもいいようなことで論争して対立していますが、それなら与党と野党のない一党独裁国家は一枚岩かというと、決してそうではないはずです。特に中国のように世界一の人口を抱えて、広大な国土をもつ国では、その統治のあやうさは相当なものがあるはずです。

 そのことを内田樹さんは9月26日のブログ「外交について」の中で、「負けしろ」という言葉を使って、以下のように書いていました。

    日本と中国の国情の最大の違いは、中国の統治形態が日本に比べるときわめて不安定だということである。
    ……。
    中央政府のハードパワーが落ちれば、あらゆる国境地域で独立運動が起き、場合によっては内戦が始まる
    というリスクをつねに勘定に入れて中国政府のトップは外交政策を起案し実行している。
    日本政府は、そのようなリスクを勘定に入れる必要がない。
    ……。
    日本はいまのところ軍事力と経済活動のいくつかでは中国に劣るが、それ以外の点では中国より優位に立
    っている。
    圧倒的な優位は「負けしろ」の多さである。
    真の国力というのは「勝ち続けることを可能にする資源」の多寡で考量するものではない。
    「負けしろ」を以て考量するのである。
    どれほど外交内政上の失策を犯しても、どれほど政治的無策が続いても、それでも法治が継続し、内戦が起
    こらず、テロリスト集団が形成されず、略奪や犯罪が横行しない「民度的余裕」において、日本は世界最高レ
    ベルにある。
    その意味で、日本は中国に対して(中国以外のどの国に対しても)外交上、圧倒的な優位にあると私は考え
    ている。
     http://blog.tatsuru.com/2010/09/26_1027.php

 なるほどなあと思い、次に中国ウオッツチャーの宮家邦彦氏が漁船船長釈放後の情勢をどう認識しておられるかJB pressの記事を覗いて見ました。そしたらのっけからこんなことが書かれていました。

    「明らかに無理難題、因縁、言いがかりをつけてくる手合いもいる。けど、それに屈するわけにはいかない。
    ・・・そこで1回でも引いたり妥協したら、もうおしまいだからね。・・・それをすべて乗り切ってきたからこそ、今
    があるわけでね」
    http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/4568開いたパンドラの箱、日中の緊張は常態化へ

 この言葉は宮家氏のものではなく、都内で二十数年事務所を構える広域系3次団体の実力組長山平重樹という方の著作『ヤクザに学ぶクレーム処理術』からだそうです。宮家氏も中国の対応を石原都知事の中国ヤクザ論と同じように感じられたということでしょうか。



 ところで中国は一党独裁の国家ではありますが、北朝鮮みたいなキム王朝ではまだありません。

 私の知る中国人、あんまり政治的な話はしないのですが、その話のはしばしに中国も日本のようにもっと民主的な国家になったらいいとはいいますが、必ずしも今すぐ総選挙みたいなことをやってもらいたいとは思っていないようです。まずは中国がこれまでのように世界中から“東亜病夫”と下げずまれないようになりたい、そういう意味では今の一党独裁体制でかまわない、むしろその方がいいと思っている人が圧倒的に多い、そう感じています。

 これまでは周恩来とかケ小平とか朱鎔基とか苦しい革命時代を体験した先を読み取れるすぐれた指導者がいましたが、国力がつき、自信がついてきて、昔の惨めさを忘れてしまうと、スターリンのような、毛沢東の晩年のような、その気がいささか感じられた江沢民、李鵬を大きく超えたジコチュー指導者が現れる、そういう危険性が一党独裁国家には大いにありうるということです。

 いまのところ中国は個人独裁ではなく、一党独裁ですが、一党独裁だからといって、既述したようにその一党が一枚岩とは限りません。民主主義国家では与党と野党がいて、公開で論争したり対立したりして政権を争っていますが、選挙を通して政権担当者を選ぶシステムのないところでは、後継者をめぐる争いはきっと暗闘というもっとじめじめした形で行われるに相違ありません。そして一党から一派に、最終的には一人の独裁者へと収斂していく、それが私たち人類の歴史でしょう。


 さて、今回の漁船衝突事件、私はその発生原因には以下の3つの推測が成り立つと以前に書きました。
  @偶発的な事件
  A中国側の意図的な挑発事件
  B近年の中国側の侵犯に対する日本政府の意図的な意志表示を示す事件

 これまではどちらかというと@が起こって、その結果Bになったのではという立場でしたが、前回ブログを書いてから、さらにJB pressの中国研究財団霞山会主席研究員阿部 純一氏の「中国漁船に衝突を指示した黒幕は誰か」を読んでから、Aもありうる、そう思うようになりました。

 小沢一郎の民主党代表選での尖閣諸島に関する発言、私もきっとその記者会見録画見ていたのでしょうが、小沢氏が「歴史上、中国の領土と認められたことはない」という発言をしたという記憶は残っていません。しかし中国メディアの「環球報」記者にはインパクトがあり、それを伝えた記事に中国ネットユーザー(網民)が7日の事件以前に反応してます。あの衝突以前に、中国では尖閣問題での日本への抗議の芽は出ていたということです。(わが国では既成大マスコミは公正中立、不偏不党だとみんな思っていますから、マスコミの世論調査の力は偉大なのです。彼の国では「人民日報」などは共産党の機関紙だとみんなよくわかっているので、民意はネットになります。中国網民は日本のマスゴミに匹敵するのです。

 そうした中国の民意を利用しながら「衝突を指示した黒幕」を阿部氏は誰だと推測しているのでしょうか。最後の段落からは「太子党」一派ではないかと読み取れます。

     中国共産党内部の政治勢力といえば、共産主義青年団を出身母体とする「団派」と、党の高級幹部子弟と
    いう「血統」に物を言わせる「太子党」がよく知られている。
     「団派」の代表格はもちろん胡錦濤主席である。「太子党」はさしずめ国家副主席の習近平だろう。現在、こ
    の習近平がポスト胡錦濤の最右翼に位置しており、10月の中央委総会で党中央軍事委副主席に就任すれ
    ば、その足場をさらに固められる。
     ただし、そうした既定の路線があるとはいうものの、習近平体制が予定されている次期党大会での党指導
    部人事権は胡錦濤が握っている。
     胡錦濤体制がスタートしたのは、2002年の第16回党大会だ。その党大会で党総書記を引退した江沢民
    は、人事権に物を言わせ、政治局常務委員の過半数を江沢民につながる人脈で占める人事を行った。
     中央軍事委員会に至っては、江沢民は2004年まで主席に居座り、軍権を手放そうとしなかった。江沢民は
    自らの影響力を残すために手段を選ばなかったのである。
     胡錦濤は次期党大会でどのような人事を行うのだろうか。江沢民の前例をカサに、「団派」を政権中枢に多
    数押し込むのか、それとも「太子党」がそれを阻止するのか。
     「太子党」に連なる勢力が、「江沢民のような真似をさせない」ために胡錦濤に圧力をかけたいと考えたな
    ら、今回のような事態を引き起こす動機にはなるだろう。
     だとすれば、「処分保留」で事件の早期幕引きを図った日本の対応は、胡錦濤政権に「貸し」をつくったこと
    になったと言えるかもしれない。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/4533

 小沢一郎は「団派」の次世代トップの李克強氏と親しいと伝えられています。天皇謁見問題で物議をかもした習近平氏は「太子党」のボスです。ですから中国右翼系の「環球報」は小沢氏には不利になる報道をしたに違いありません。

 どうもわが国は胡・温体制までは中国と仲よくできそうでしたが、領土問題が顕在化してしまい、後継者争いの戦いは悪党の方が強いのがふつうでしょうから、やがては「太子党」の習近平がトップに座り、昔の中国の惨めさ苦しさを実感できないわがまま連中は、資源獲得の覇権主義と伝統的中華思想とが結びついて、最悪の一派独裁、個人独裁の国家にならないとも限りません。いや、そこまでいって、そのあとにやっと内部崩壊がはじまる、中華の大地の新たな歴史はそのように展開する、そんな感じがしているのですが、隣に住む私たちはお隣さんの内輪もめに一体全体どう対応すべきでしょうか。

 阿部氏の最後の一文「胡錦濤政権に「貸し」をつくった」、これも気になる表現です。


    (つらつら考えるにヤクザな国家は中国だけではない。ひょっとして平和憲法のわが国以外の大国はみんな
     暴力団ではないのか。いや、戦前のわが国、特に満洲利権やアヘンでのし上がった人たち、今の大阪特
     捜部の検事たちもひどいじゃないか。力で抑え込むやり方をすれば、それはみんな暴力団と同じだ。ひょっ
     として任侠ヤクザの方が国家暴力団よりずっとましか。 国家無用論 反政府主義者の平和ボケ ネズミ)

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