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zoom RSS 使用済み核燃料6400本―トイレはないのに飲み食いつづける日本人(2) 

<<   作成日時 : 2011/03/19 17:50   >>

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 福島第1原発事故発生のころのNHKなどのテレビ解説で示される原子炉の図は、とても簡単なものでした。15日に2号機内で爆発音があったということで、それがどこかを説明するために、圧力抑制室のついた原子炉全体の略図が示されました。私はその図を見て、原子炉の外観はこんなものかとやっと想像することができました。

 16日には13日に爆発した3号機と隣の4号機の内部に貯蔵している使用済み核燃料のプールの冷却ができなくなりました。それで、建屋の上層部に使用済み核燃料貯蔵プールなるものがあることがわかりました。また18日には一部新聞の報道で、原発構内には使用済み核燃料を貯蔵している倉庫があり、福島第1電発全体では使用済み核燃料が合計約6400本もあるということがわかりました。

  ネットでは「原子炉だけでなく使用済み核燃料プールも脅威、仏専門機関」というフランスでの報道がなされているとの記事もありました。
  http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/disaster/2791235/6970637

 ところで、日本のテレビに出演している専門家からは、使用済み核燃料についての詳しいコメントを私はをまだ聞いていない、そう感じています。

 6400本という数字が多いのか大したことはないのか。それは福島原発でこれまで使用されたものなのかどうか。私は福島第1原発3号機は、わが国では3か所しか稼働していないプルサーマル発電の原子炉なので、周辺原子炉から集められたのではと思ったのですが、それは正しいのかどうか。テレビの専門家たちはこの3号機が、1・2号機とは違うプルサーマル発電の原子炉だったということを一言も語らないのは、語る必要がないから語らないのかどうか。――テレビを見ながら、私はついついそんな疑問を抱いてしまうのです。


 テレビは教えてくれないので、ネットで調べることになるのですが、そこで私は平井憲夫さんという方の「原発がどんなものか知ってほしい」という遺書ともいえる記事があることを知り、それを読むと、どう考えてもこの地震多発の狭い国土に55もの原子炉があるということは”異常”でないか、そう思うようになったのでした。
 
 平井憲夫さんという方は決して原発反対運動家ではありませんでした。1級プラント配管技能士として、20年も各地の原発建設の配管工事の現場責任者としてお仕事をされてきた方です。その方が、ガン宣告をされ、余命いくばくもないと知らされたときに、今の自分は何をすべきかを考え、自分が体験したことを書き残すことだと考え、「原発がどんなものか知ってほしい」という原稿を書かれたのでした。そして1997年1月に亡くなられました。ですから、この文章は10数年前のものになります。http://www.iam-t.jp/HIRAI/index.html#about


 そのころはまだプルサーマルという和製英語プルトニウムのプルサーマルニュートロン・リアクター(熱中性子炉)のサーマルを繋げたものはありませんでした。ですからプルサーマルについての直接の記述はないのですが、日本で唯一の高速増殖炉である「もんじゅ」の使う燃料がプルサーマルと同じですので、「もんじゅ」についての叙述から、そこから生まれるプルトニュウムという物質の恐ろしさをまずは理解しました。

    もんじゅに使われているプルトニウムは、日本がフランスに再処理を依頼して抽出したものです。再処理とい
   うのは、原発で燃やしてしまったウラン燃料の中に出来たプルトニウムを取り出すことですが、プルトニウムは
   そういうふうに人工的にしか作れないものです。
    そのプルトニウムがもんじゅには約一・四トンも使われています。長崎の原爆は約八キロだったそうですが、
   一体、もんじゅのプルトニウムでどのくらいの原爆ができますか。それに、どんなに微量でも肺ガンを起こす猛
   毒物質です。半減期が二万四千年もあるので、永久に放射能を出し続けます。だから、その名前がプルート
   ー、地獄の王という名前からつけられたように、プルトニウムはこの世で一番危険なものといわれるわけです
   よ。 (「日本のプルトニウムがフランスの核兵器に?」)



 そんな恐ろしい物質を生み出すプルサーマル発電を近年のわが国は、どうして原子力政策の柱にしようとしているのか。それはもんじゅのような高速増殖炉の建設が頓挫したので、いまある50数機の軽水炉の原発を用いて、使用済み核燃料を使い、捨て場のない使用済み核燃料を少しでも減らそうという魂胆のようです。(あるネット記事では、「灯油ストーブにガソリンを入れて使うようなもの」と書かれていました。

 
 さて、私が昨日アップした記事の中に≪参考≫としてプルサーマルに関するWikipedeの解説を添付しました。その利点と欠点を読んでみると、このプルサーマル発電方式によってどれくらい使用済み核燃料が減るものか、それが推測できそうな部分のみを、以下に再掲しておきます。

    利点:ワンススルー方式に比べ高レベル放射性廃棄物の量が大幅に減る。放射能の量が減るわけではない
        し、ガラス固化体の取り扱いは大変(20年間常時監視、その後深地層処分が必要)だが、輸送や処分
        場の規模を1/10程に抑えることができる。
    欠点:再処理を行っても、利用できるのは使用済み核燃料のうち1〜2%を占めるプルトニウムのみで、燃え残
        りウランは高速増殖炉のメドが立っていない現在、利用するアテがない。
        事故が発生した場合には従来の軽水炉よりプルトニウム・アメリシウム・キュリウムなどの超ウラン元
        素の放出量が多くなり、被ばく線量が大きくなると予測される。



 私はずぶの素人ですから、これから先の日本の原発のあり方をどうすべきかということは、まだ勉強不足ですから、なかなか判断はできないのです。しかし、現段階では政府や原発推進企業やマスコミ、その周辺にいる推進派の学者たちの意見は大いに“眉つば”、そう疑っています。原発建設現場で20年間監督された技術者平井憲夫氏の“遺書”とか、“反原発”で冤罪ににはめられたのではといわれている福島県元知事佐藤栄佐久氏の原発への意見の方に心打つものがあり、真実がある、、いまはそう思っているのです。


 最後に、わが国には一体どのくらいの原子炉があるのか。世界の原発はどのようになっているのか、まったく知りませんので、調べてみました。日本の運転中基数は第3位、計画中基数まで入れると第2位でした。国土面積の密度の高さは断然第1位でしょう。

 さて、この数字、自慢すべきでしょうか。恥ずかしいと思うべきでしょうか。

世界の原子力発電所基数2008年1月現在、日本原子力産業協会他
国名     運転中基数   建設中基数        計画中基数     合計基数
アメリカ       104         −          1         105
フランス       59          1          −           60
日本        55        3         11         69
ロシア        27          8           5          40
韓国         20          6           2          28
イギリス        19          −          −         19
カナダ         18          −          −         18
インド         17           6          8          31
ドイツ         17           −         −          17
ウクライナ      15          2          −          17
中国         11          8           8          27
スウェーデン     10          −          −          10
スペイン        8          −         −           8
台湾          6           2          −          8


       (地震多発国でありながら、しかも狭い領土に55基の原子炉がある。さらにどんどん作ろうとしている。
       推進している人たちは想像力欠如の気狂い沙汰ではと思う トイレがやたらに近い末期高齢ネズミ

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コメント(5件)

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スウェーデンがずば抜けて多いですね。原子炉が小さいというのがあるんでしょうか?
カレブランカ
2011/03/19 18:10
ひさびさのdamao節、楽しく拝見。
原発ネタに火が点いたようで(笑)。

数年前、自ブログで
原子力は人間の管理不能な力だから原発には反対、
と書いたら、かなり批判を受けました。

「万が一の危険」を理由に、「止める」という選択は、大抵の場合、正しくないのですが、
原発だけは、万が一の深刻度が人類絶滅規模ですので、
これだけは政策転換が必要と思います。
tesa
2011/03/22 20:23
カレブランカさんへ
<スウェーデンがずば抜けて多い>―私にはそうは思えないのですが。
事故が起こると広い範囲に危害のある原発の場合、国土面積比の順位で見ることも必要ではないのかと思ったりしています。表の中で日本より小さいのは韓国、イギリス、ドイツ、台湾で、スエ―デンは2割近く大きいようです。
damao
2011/03/23 09:51
tesaさんへ
もう政治ブログは隠居を決め込んでいたのですが。
わたしはこれまで原発などにはまったくの無関心で、広島、長崎に行った時も、悲惨なものは目にしたくないという気持ちもあって、資料館など行ったことはありませんでした。
さて、このまま終息してくれると最悪は免れるのですが。昨日は広瀬隆氏と佐藤栄佐久氏のインタビュー、聴いてみました。難聴気味なので、1時間を超えるものを聴くのは難儀で、参考になることをおっしゃっていましたが、最後はいつのまにか眠っていました。聴きそこなったところ聴きなおすかどうか。”原発ネタ”も冷めつつあります。
damao
2011/03/23 10:04
私も全く同じ印象です。平井さんのかかれた文章もいろんな意見をいうひとがいるようですが、扱えなくて撤退というより、遥かに文章に人間みがありました。私は自分がみた、聞いた、考えたものを信じるのですが一番基本的なアイテム防護服の専門家の表現が平井さんのかかれたものといっしょだったことに呆れもし、怒りもしました。

恥ずかしいことだと思います。

私も調べるようになり、声をあげるようになりました。

形はどうあれ頑張りましょう。
まお
2011/03/25 02:24

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