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zoom RSS 原子炉は廃炉も解体もできない――トイレはないのに飲み食いつづける日本人(3)

<<   作成日時 : 2011/03/20 11:19   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 16 / トラックバック 1 / コメント 2

 18日、東京電力の小森明生常務が原発事故後初めて福島県を訪問し、東電幹部として謝罪しました。ところが、「ウ―とうなり声を上げながら号泣」とのことです。

     「福島に希望はあるのか」との問い掛けに、沈黙の後「県民におわび申し上げるとしか言えない。イエスかノ
    ーかということは極めて答えにくい。気持ちとしては全力で…」と答えるのがやっとだった。
     ……。会見を終えると、小森常務は「うー」とうなり声を上げながら号泣。東電社員に抱きかかえられながら
    会場を後にした。」(「東京新聞「東電幹部が現地で謝罪 福島に希望あるか…号泣」3月19日

 号泣動画はないかと探したのですが見つからず、外国メディアが“ワニの涙”(ウソ泣き)とヤユしたパロディ画が見つかりました。
画像


 その時の記者会見の他社の記事には「小森常務は、福島第1原発の廃炉について『幹部と議論したことはないが、今後はそういうことも含めて検討していく』と述べたと書かれ、「廃炉か」という見出しも出ています。

 小森常務という方は東電トップのどういう地位の方か知りませんが、私はなんとなく「幹部と議論したことはない」というところに、まずは引っかかりました。
  
 そのあと、18日の産経新聞の「『東電のバカ野郎が!』『僕はものすごく原子力に強い』菅首相、緊迫の7日間」という記事を読んだのですが、東電は鼻から原子炉の廃炉なんてことは一度も考えてみたことはないのでは、と思ったのでした。
 http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/497365/


  その記事によると、大地震が発生した11日、カン首相は外国人からの献金が発覚して退陣の一歩手前に追い詰められていました。しかし、第1原発事故発生を知ると、「まず、安全措置として10キロ圏内の住民らを避難させる。真水では足りないだろうから海水を使ってでも炉内を冷却させることだ」と、さすがは東工大応用物理学科卒のカン首相、元気を盛り返して東電に伝えたとのことです。
 
 ところが東電側は10キロの避難指示という首相の想定に対しては「そこまでの心配は要らない」。海水の注入には「炉が使い物にならなくなる」と激しく抵抗し、11日午後4時57分の国民向けの首相「メッセージ」では“楽観論”的な発表になってしまったと書かれていました。

 要するに今度の事故に対して東電側は、「炉が使い物にならなくなる」、つまり廃炉という選択は、鼻からなかったということでしょう。

 
 ところで、私たち素人は原子炉の廃炉ということついては至極簡単なことと考えがちなのですが、どうも原子炉を開設することよりも廃炉の方が経費もかかり、難しいようなのです。

 20年間配管工事の現場責任者として働いた平井憲夫氏の「原発がどんなものか知ってほしい」によると、原発というものは「廃炉も解体も出来ない」そうです。「閉鎖」しかないのだそうです。
http://www.iam-t.jp/HIRAI/index.html#about


    廃炉も解体も出来ない原発い     
     一九六六年に、日本で初めてイギリスから輸入した十六万キロワットの営業用原子炉が茨城県の東海村
    で稼動しました。その後はアメリカから輸入した原発で、途中で自前で造るようになりましたが、今では、この
    狭い日本に一三五万キロワットというような巨大な原発を含めて五一の原発が運転されています。

     具体的な廃炉・解体や廃棄物のことなど考えないままに動かし始めた原発ですが、厚い鉄でできた原子炉
    も大量の放射能をあびるとボロボロになるんです。だから、最初、耐用年数は十年だと言っていて、十年で廃
    炉、解体する予定でいました。しかし、一九八一年に十年たった東京電力の福島原発の一号機で、当初考
    えていたような廃炉・解体が全然出来ないことが分かりました。このことは国会でも原子炉は核反応に耐えら
    れないと、問題になりました。

     この時、私も加わってこの原子炉の廃炉、解体についてどうするか、毎日のように、ああでもない、こうでも
    ないと検討をしたのですが、放射能だらけの原発を無理やりに廃炉、解体しようとしても、造るときの何倍もの
    お金がかかることや、どうしても大量の被曝が避けられないことなど、どうしようもないことが分かったのです。
    原子炉のすぐ下の方では、決められた線量を守ろうとすると、たった十数秒くらいしかいられないんですか
    ら。

     机の上では、何でもできますが、実際には人の手でやらなければならないのですから、とんでもない被曝を
    伴うわけです。ですから、放射能がゼロにならないと、何にもできないのです。放射能がある限り廃炉、解体
    は不可能なのです。人間にできなければロボットでという人もいます。でも、研究はしていますが、ロボットが
    放射能で狂ってしまって使えないのです。

     結局、福島の原発では、廃炉にすることができないというので、原発を売り込んだアメリカのメーカーが自分
    の国から作業者を送り込み、日本では到底考えられない程の大量の被曝をさせて、原子炉の修理をしたの
    です。今でもその原発は動いています。

     最初に耐用年数が十年といわれていた原発が、もう三〇年近く動いています。そんな原発が十一もある。く
    たびれてヨタヨタになっても動かし続けていて、私は心配でたまりません。

     また、神奈川県の川崎にある武蔵工大の原子炉はたった一〇〇キロワットの研究炉ですが、これも放射能
    漏れを起こして止まっています。机上の計算では、修理に二〇億円、廃炉にするには六〇億円もかかるそう
    ですが、大学の年間予算に相当するお金をかけても廃炉にはできないのです。まず停止して放射能がなくな
    るまで管理するしかないのです。

     それが一〇〇万キロワットというような大きな原発ですと、本当にどうしようもありません。
                                       (原発がどんなものか知ってほしい(16)

    「閉鎖」して、監視・管理
     なぜ、原発は廃炉や解体ができないのでしょうか。それは、原発は水と蒸気で運転されているものなので、
    運転を止めてそのままに放置しておくと、すぐサビが来てボロボロになって、穴が開いて放射能が漏れてくる
    からです。原発は核燃料を入れて一回でも運転すると、放射能だらけになって、止めたままにしておくことも、
    廃炉、解体することもできないものになってしまうのです。

     先進各国で、閉鎖した原発は数多くあります。廃炉、解体ができないので、みんな「閉鎖」なんです。閉鎖と
    は発電を止めて、核燃料を取り出しておくことですが、ここからが大変です。

     放射能まみれになってしまった原発は、発電している時と同じように、水を入れて動かし続けなければなり
    ません。水の圧力で配管が薄くなったり、部品の具合が悪くなったりしますから、定検もしてそういう所の補
    修をし、放射能が外に漏れださないようにしなければなりません。放射能が無くなるまで、発電しているときと
    同じように監視し、管理をし続けなければならないのです。 

     今、運転中が五一、建設中が三、全部で五四の原発が日本列島を取り巻いています。これ以上運転を続
    けると、余りにも危険な原発もいくつかあります。この他に大学や会社の研究用の原子炉もありますから、日
    本には今、小さいのは一〇〇キロワット、大きいのは一三五万キロワット、大小合わせて七六もの原子炉が
    あることになります。

     しかし、日本の電力会社が、電気を作らない、金儲けにならない閉鎖した原発を本気で監視し続けるか大
    変疑問です。それなのに、さらに、新規立地や増設を行おうとしています。その中には、東海地震のことで心
    配な浜岡に五機目の増設をしようとしていたり、福島ではサッカー場と引換えにした増設もあります。新設で
    は新潟の巻町や三重の芦浜、山口の上関、石川の珠洲、青森の大間や東通などいくつもあります。それで、
    二〇一〇年には七〇〜八〇基にしようと。実際、言葉は悪いですが、この国は狂っているとしか思えませ
    ん。

     これから先、必ずやってくる原発の閉鎖、これは本当に大変深刻な問題です。近い将来、閉鎖された原発
    が日本国中いたるところに出現する。これは不安というより、不気味です。ゾーとするのは、私だけでしょう
    か。                                         (原発がどんなものか知ってほしい(17)


 東電の抵抗に引きずられた政府官邸に合わせて楽観論の報道をつづけるNHKなどでしたが、福島の人たちは自分たちの判断でしょうか、すでに多くの方々が福島県から脱出をし終えています。

 なお、福島原発3号機は78.4万KWだそうです。6機分だとどうなるのでしょうか。


        (55機ある日本の原発の中で、福島県には18%の10機もある。そのすべてが東京向け。だったら
         これからの東京は永遠に計画停電だ。若いころは東京に憧れたが、都落ちして本当によかった 田舎のネズミ)


追記
 廃炉ということは相変わらずあんまり話題になりません。Whikipedeaで廃炉になった原発はあるかとしらべてみたら、1966年7月25日にわが国最初に営業運転を開始した東海第1原発が、28年後の]1998年3月31日に 営業運転を終了した書かれていました。ところで、原子炉解体が始まるのは運転終了から15年目の2014年だそうです。解体工事が終るのはいつなのでしょうか。

   現在までの廃止措置 [編集]
    1998年3月31日 - 営業運転終了
    2001年3月 - 燃料搬出完了
    2001年10月4日 - 解体計画書提出
    2001年12月 - 解体作業開始、使用済み燃料冷却のプール洗浄
    2003年 - タービン建屋内の機器の撤去およびタービン発電機の解体
    2004年11月 - 燃料取換機および建屋の解体開始
    2006年8月 - 熱交換器撤去工事開始
  今後の廃止措置計画 [編集]
    2014年 - 原子炉解体開始

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東電、福島原発事故機の廃炉を明言 まさか解体に百年はかからないでしょうね
 今日30日は東電社長ではなく、会長が記者会見をして、福島第一原発の1〜4号機の廃炉を明言しました。 ...続きを見る
日日是生日
2011/03/30 21:59

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
私が言いたいことを更に詳細にかいてくださってありがとうございます。またずっと気持ちに引っ掛かっていた廃炉についても。意見同じです。
実は関西は更に黒く地震や津波がおきればけして福島のような救援は全く行えない伊方などを抱えています。ずっと海岸線の一本道です。すぐそばには美しい色の海がありますが、昔に比べると道路はついてもかなり汚れたそうです。原発は若者の数も減少させます。これも平井さんの女性についての記述に共感した点でした。

何故最初福島第一で正門の放射線度が高くなったか

これは想像ですが既に以前から漏れていたのかもしれません。色水等をつけてもれでたところを探せないのは痛い以前からのまずい箇所をしられたくないのではと穿ちたくなります。
まお
2011/03/25 02:45
原子炉の解体はできます。

有名なスリーマイルは解体しましたし、他の国でも解体していますよ。
ショー
2011/04/08 14:48

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