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zoom RSS 原発は地震や津波に強いだけでいいのか――トイレはないのに飲み食いつづける日本人(4)

<<   作成日時 : 2011/03/21 14:44   >>

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 1971年(昭和46年)3月26日は、福島第1原発の1号機が営業運転を開始した日です。ですから、この1号機は今年の3月26日で営業運転してから40周年を迎えることになります。それに合わせて、福島県内各地の有志によって「ハイロアクション福島原発40年実行委員会」が結成され、26日〜27日の両日、「ふくしま原発40年とわたしたちの未来」というオープニングイベントを企画。そのイベントで佐藤栄佐久福島県前知事は「原発と地方自治」というテーマで講演する予定でした。

 わたしはこの「ハイロアクション」というカタカナ語を見たとき、「ハイロ」とはなんだろうと思ったのでしたが、「ハイロ」とは「廃炉」のことでした。

 今日21日の新聞には「福島第1原発 廃炉 枝野氏見通し」という4段見出しが2面左下に出ていました。でもこれは枝野氏の見通しです。18日の小森明生東電常務は福島第1原発の廃炉については「幹部と議論したことはないが、今後はそういうことも含めて検討していく」と述べたと報じられていました。それを読んで、海水を入れたりして冷却しているのに、まだ運転再開を考えているのか、技術的に可能なのかと思ったものでした。

 ところで、昨日のこのブログで、原発建設現場で20年間配管工事の監督として働いた平井憲夫氏の“遺書”ともいえる「原発がどんなものか知ってほしい」を引用し、平井氏の「原発というものは廃炉解体も出来ない。閉鎖しかない」という見方を紹介しました。

 この「廃炉」という言葉、一部新聞でちらほら報道されるようになってきましたが、記者たちが口にする「廃炉」という語の実体は、平井氏のいう「廃炉」と同じなのでしょうか。平井氏はそれは不可能といっていますが、可能なのでしょうか。それとも、平井氏の物言いは”反原発論者”のデタラメな流言飛語なのでしょうか。

 例えば古い家屋なら1両日で解体されてしまい、その廃材はどこかにもって行かれてたちまち更地になります。でも、放射線まみれの原子炉や廃材は解体するのも命がけで、さらにその核のゴミ、日本のどこが引き受けることになっているのでしょうか。更地になっても数年で人が住めるようになるものでしょうか。私は素人ですが、とてもそんなことができるとはやっぱり思えないのです。

 それともチェルノブィルのようにセキカン(石棺)で固めてしまおうということでしょうか。それとも平井氏のいう“閉鎖”、つまり放射能が無くなるまで、子・孫のさらにそのまた子・孫の代まで、発電しているときと同じように監視し、定期点検などの管理をし続ける“閉鎖”になるということなのでしょうか。


 決して最初から原発不要論者とは思えない福島県元知事佐藤栄佐久氏が、しだいに国の原子力行政に強く反発するようになったのはなぜか。以下の言葉から推測できる気がします。
     「廃炉になった原子力発電所、使用済核燃料も含め、高レベル放射性廃棄物の最終処分の問題はまだ解
    決していない。トイレがない場所で、それを知りながら延々と飲み食いを続けているようなものである」


 つまり、佐藤氏は国の「高レベル放射性廃棄物の最終処分の問題はまだ解決していない」、そういう日本の原子力行政の現状では、地方をあずかる良心・良識ある責任者としては抵抗せざるをえなかった、そういうことではなかったのでしょうか。
 http://eisaku-sato.jp/blg/2009/11/000024.html(経産省からの保安院の分離とプルサーマル推進は全く別の問題である【1】)
 http://eisaku-sato.jp/blg/2009/11/000025.html (【2】)


 冷却放水作業は東京消防庁や自衛隊の決死の放水でおさまりつつあるようにも見えます。電源接続やガレキの撤去も東電作業員や自衛隊の懸命なはたらきで明るさが見えてきたとの首相の発言もありました。このまま無事終息することを切に願っています。


 ところで、放射線漏れが終息した後、マグニチュード9.0という史上まれにみる巨大地震でも日本の原子炉自体の破壊は免れることが証明できた。あとは今回の巨大津波の教訓を生かして、電源系統の対策を講ずれば、日本の原発は安心・安全だ。災害にめげず原発推進はさらに進めるべきだ、今度はそういう意見が出てくることが予想されます。


 しかしです。日本の原発が史上最大の巨大地震や巨大津波にたえられるという課題をクリア―したとしても、素人の私ですが、もう一つ課題が残っている、私にはそう思われるのです。

 それはやはり佐藤栄佐久氏の言を借りると「廃炉になった原子力発電所、使用済核燃料も含め、高レベル放射性廃棄物の最終処分の問題の解決(はできているのか)」ということです。

 それが解決していないのに「日本の原発の運転中基数は世界の第3位。計画中基数まで入れると第2位。国土面積の密度の高さではダントツ第1位」ということを私たちは誇りに思うことはできません。こころある世界の人たちからは「トイレがない場所で、それを知りながら延々と飲み食いを続けている(日本人)」、相変わらずの「エコノミック・アニマル」と思われ、尊敬はされない、そう思うのです。私の思い違いでしょうか。


       (わが国庶民のトイレ文化は世界1だ。なのに国が管理する核の”糞尿”は垂れ流し。
       国民は賢いが、国のリーダーはバカだ そう思うようになった 名無しのネズミ)

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原子力損害賠償法

東電の一般企業では考えられない怠慢経営は自民党の上の法律の上にダラダラとつづけられていた

けつをふくのは国民です、株式会社は潰れるまでのお金製造機です。

ここまで国民を馬鹿にした悪辣極まりない企業は既にフリークスに近いです。
まお
2011/03/25 02:57
予備発電器を隣接して設置したり、
使用済み燃料を同じ部屋で貯蔵プールに漬けておくというのも、
素人考えですが、どういうつもりなのかとおもいます。
栄佐久氏「トイレのないところで…」というよりは、
窓を閉め切った部屋におまるを置いて飲み食いしている(池田信夫氏のうけうり)、
そんな感じです。
tesa
2011/03/25 12:51
同じ考えです
まお
2011/03/28 17:34

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