日日是生日

アクセスカウンタ

zoom RSS もう帰るのですか―「はらわたをつき動かされる」怒り

<<   作成日時 : 2011/04/22 13:16   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 4 / トラックバック 0 / コメント 2

 昨日21日、菅総理は福島原発被災地を初めて訪問しました。

 あらかじめ官僚が人選していた人との30分の訪問を終えて、避難所の入り口を出ようとした時、一人の男性が叫びました。

 「もう帰るのですか
 http://www.youtube.com/watch?v=emrhz1eyv7k

 これが「はらわたをつき動かされる」怒りの声なのでしょう。


 マタイ福音書9章36節とマルコ福音書6章34節にはこう書かれているそうです。
     イエスは民衆を見て、はらわたを突き動かされた。かれらは、羊飼いのいない羊のように、むしり取られ、打
     ちひしがれていた。そこで、イエスは弟子たちにいった。「刈り入れは多いが、働き手が少ない。だから、刈
     り入れのために働き手を送り込んでくださるよう、刈り入れの主に願いなさい」。

     イエスは舟を降りると、おおぜいの民衆を見て、飼い主のいない羊たちのようなありさまにはらわたをつき動
     かされた。そこで、さまざまなことをときあかしはじめた。


 従来の聖書の訳に飽き足らず、釜ケ崎で日雇い労働者と20年間向き合いながら、聖書を原典から読みなおした本田哲郎神父は、その著『聖書を発見する』(岩波・2010年)の「怒りと共感」の章で、以下のように述べています。
      イエスが行動を起こした動機は、「はらわたをつき動かされた」こと=痛みの共感でした。この場面でイエ
     スの本格的な福音活動が始まるわけです。福音活動は種まきではありません。「刈り入れ」の働きなので
     す。キリスト教(宗教)の伝道は種まきです。それとごちゃまぜにしないでください。イエスは神につながる世
     界(神の国)の福音を告げるために行動を起こしたのであって、キリスト教という宗教を広めるためではなか
     った。種まき発想は、もっている者がもたない者にかかわるときの発想以外のなにものでもない。
       ・・・・・・
      ユダヤ教にしてもキリスト教にしても、もともと難民(寄留の民)の宗教だったということ、これはもう絶対に
     忘れないで欲しい。とことん、小さくされた者の体験からきているのです。(P174


 さて、われらが指導者・菅直人首相、そして日本のリーダーたちは、今回の三重の大災害にどれくらい「はらわたをつき動かされた」のでしょうか。被災者への「痛みの共感」はどうなのでしょうか。

 「羊飼いのいない羊のように、むしり取られ、打ちひしがれている」被災者が私たちと同じような生活を取り戻すために、「増税」が必要なら、そうすることを受け入れましょう。

 しかし、その前に、特に福島原発の事故については明らかに人災なのですから、その人災を引き起こした人たちの反省と責任を明らかにしてほしいものです。

 今回の原発事故については、池田信夫氏もこう述べています。(()の小文字は筆者の補足。

    実は今回の事故の原因は(福島第一の場合は運転そのものは緊急停止したので、最悪の事態ではない。この程度の事故なら、工学、
     的に割り切ることは妥当だから
)そういう本質的な問題ではなく非常用電源とポンプをすべて浸水する建屋に置き、
    電源車からの送電も(電圧が違うために!)できなかったという設計ミスにある
    http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51700098.html原発事故のリスクをどう「割り切る」か 4月20日


 ある意味、今回の人災である原発事故は、単に福島県の被災者だけが被災者ではなく、原発推進には無関係だったすべての国民が被災者のはずです。ですから、原発を推進し事故を起こした政府(当然自民党旧政権も含む)やいわゆる原子力村にかかわったすべての人が、そのかかわりに見合う謝罪をし、責任を負うべきだ、私はそう思うのです。人災の責任者が責任を問われることなく平然と事後処理をするのは許せない、私はそう思うのです。


     (責任の取らせ方一例:政治家ならば、電力関係からの政治献金は全額返納 平成の大岡越前の守 ネズミ) 


≪追記≫
 河野太郎公式サイトを覗いたら、「救済されるべきは東電ではない」という記事がエントリーされていました。私は河野氏の意見に賛成です。
 http://www.taro.org/2011/04/post-985.php

    今朝の各紙に東電の賠償に関する政府支援の枠組みが掲載されている。正式決定でもないのに、各紙に同
    じ内容が載るというのも変な話だが、様子見のアドバルーン、あるいは既成事実化を狙ったものだろう。

    この計画はダメだ。なぜ、最初から国民負担で東電を救済しなければならないのか。

    事故の責任者として、東電には、逆立ちしても鼻血も出ないという状況まで賠償させなければならない。送電
    網を含め、資産の売却も必須だ。

    今回、送電と発電の分離に至らないような枠組みは、国民が許してはいけない。

    国が立て替えて、東電が利益から払い戻すというのもおかしい。電力は、総括原価方式で、必ず利益が出る
    ようになっている。それでは結局、国民が負担するだけだ。

    電力の安定供給に問題がでるというならば、東電に全てはき出させた上で国有化すべきだ。現在の東電の
    存続を前提として、計画をつくるべきではない。

    さらに他の電力会社に負担させ、電力料金を引き上げて、それに充てるなどというのは言語道断だ。それな
    らば、まず、原子力環境整備促進・資金管理センターに積み立てた3兆円を使うべきだ。

    この状況で、再処理をどうするかは当然見直しの対象になる。それならば、そのために積み立てた3兆円を
    当面、賠償に充てるのが筋だ。この3兆円には手をつけずに、政策の見直しはなるべくしないようにして、電
    力料金を引き上げるなどとはとんでもない。

    この計画では、これまでの原子力政策の過ちを何も改めないということになる。

    マスコミも、解説もせず、大本営発表をそのまま流すようなことをまたやろうというのか。

    東電は、全てを賠償金のために準備するべきで、無駄な広告など、即刻やめるべきだ。

    ぜひ、地元の国会議員に電話して、国民にまず負担させるような、こんな東電救済をやめろと声を上げてほし
    い!

 

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 4
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ナイス

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時

我が国が核攻撃を受けたらどのような事態が発生するか。
我が国の原発が大事故を起こしたらどうなるか。
疾走する弾丸列車が貨物列車に激突したらどのようになるか。

悪夢は見たくない。いつまでも能天気でいたい。
天下泰平の気分を壊したくない。

自分に都合の良いことだけを考えていたい。
それ以外の内容は、想定外になる。

ただ「間違ってはいけない」とだけ注意を与える。
「人は、誤りを避けられない」とは教えない。
「お互いに注意を喚起し合って、正しい道を歩まなくてはならない」とは、考えていない。

もしも自分にとって都合の悪いことが起こったら、びっくりする以外にない。
そして、「私は、相手を信じていた」と言い訳するしかない。だから、罪がないことになる。

http://www11.ocn.ne.jp/~noga1213/
http://page.cafe.ocn.ne.jp/profile/terasima/diary/200812
noga
2011/04/22 13:44
 陛下の訪問に感激する国民も菅首相の訪問に怒りを感ずるのは、心のないパフォーマンスであることを見抜かれているからです。避難所から帰られる両陛下は何回も振り返り、心を残してお帰りになる。菅は逃げるように立ち去る。その背中は寒々としている。だから「もう帰るのですか」という怒りの声が出るのです。陛下の「いつも国民と共にある」という昭和天皇の御心でもあるのです。4月29日は昭和天皇の誕生日でした。いま「昭和の日」になっています。国民の純粋な心は菅の嘘を見極めるのです。
Dragon「永田町時評」
2011/05/01 04:17

コメントする help

ニックネーム
本 文
もう帰るのですか―「はらわたをつき動かされる」怒り 日日是生日/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる