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zoom RSS 河野太郎の原発・核燃料記事は一読に値します

<<   作成日時 : 2011/04/11 21:00   >>

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 私は日本全国の原子力発電所で燃やされた使用済み核燃料を集め、その中から核燃料のウランとプルトニウ
ムを取り出す再処理工場については、まったく無知でしたから、4月6日、調べて「青森県六ケ所村の核燃料再処理工場とは」という記事をまとめてみました。

 その中で、2004年の記事ですが、櫻井よしこさんの書かれた「六ケ所村への執着は妥当か 楽観主義と現状追認は政策不転換コストにならないか」と「再処理稼働は急ぎ過ぎだ」という2004年の記事を見つけました。それを読んで、いわゆる反原発活動家ではない、超保守主義者の櫻井さんまでもが、国策として進めている原発政策に疑問を呈しているのですから、わが国原子力ムラの人たちの推進する原子力政策にはかなりのごり押しがあったのだろうと、そう確信しました。
 http://yoshiko-sakurai.jp/index.php/2004/11/20/post_167/
 http://yoshiko-sakurai.jp/index.php/2004/11/25/post_168/

 ところで、その六ケ所村の核燃料再処理工場について自民党の主流ではないけれども、総裁選にまで立候補した河野太郎氏が、政権交代直前の2008年6月、「再処理工場の稼働に反対する」という文を二つ、ご自分のブログに書かれていることが分かりました。
  http://bit.ly/fufsEZ
  http://bit.ly/edGxH4

 3.11後の3月27日、河野氏は「原子力政策の分かれ道」という文を書いて、再度、「徹底的な日本の原子力政策の見直し」を主張されています。その中で、「六ヶ所再処理工場を、なんとか差し止めよう」との動きが、経産省の事務次官を先頭に経産省の幹部たちの中に根強くあったということを明らかにしています。その理由はというと、以下のように述べられています。
      今、アクティブ試験を止めればこれ以上の税金を無駄にしないですむが、一度、アクティブ試験を実施すれ
      ばプルトニウムで施設が汚染され、その後、引き返そうとしても莫大な税負担が発生する、だから、ここで
      政策転換をしようという主張だ。

      プルトニウムを燃やす高速増殖炉は、1970年頃の予測では、21世紀初頭には商業的には利用できる
      ようになっているはずだったが、現実には高速増殖炉の開発は全く進まず、当時でも、政府は少なくとも2
      050年までは高速増殖炉の商業利用はできないと公式に認めていた。

      既にヨーロッパに委託していた再処理により、日本が保有するプルトニウムは40トン近くにのぼり、それ
      すら利用できないのに、六ヶ所村の再処理工場を稼働させて毎年、何トンものプルトニウムを取り出して、
      いったいどうするのか、という問題提起だった。

 ところが、「残念ながら、マスコミはこれを黙殺し、自民党内でも政策展開の議論は広がらなかった」とのこと。なぜそうなったのかを2008年6月 の記事で確認すると、以下の理由のようです。(要約するよりもと、最初の文の中から引用しました。2番目の文には別の理由も挙げられています。) 
       青森県の六ヶ所村にプルトニウムを取り出すために当初予算七千億円、完成してみたら二兆円のコスト
      で「再処理」工場が完成しました。この再処理工場からは年間5トンのプルトニウムが生産されます。
      時々、日本は核兵器を作るのではないかという話が海外からありますが、疑われるのも無理ありません。

       再処理工場にかかる費用は莫大です。再処理工場を計画通りに稼働させるコストは13兆円です。厚生
      年金で作られたグリーンピアが大きな問題になりましたが、グリーンピアとそのほかの年金福祉施設にか
      かった費用をすべて合計しても、数千億円の単位でした。それに比べて、再処理工場にかかる費用がい
      かに大きいかよくわかると思います。

       しかも、この数字には大きな疑問符がついています。この十三兆円という数字は、半年前にはもう少し
      高かったのです。費用負担が多いと言われることを恐れた関係者が鉛筆をなめて数字を下げて作った数
      字だといわれています。それを裏付けるように、工場の建設費用が当初七千億円と見積もられていたの
      に、完成してみたら二兆円、つまり約三倍の誤差があったのです。この調子でいったら三十九兆円の国
      民負担になりかねません。

       しかも、この再処理工場は稼働前からトラブルが続いています。既に確立された技術であるはずのステ
      ンレスの溶接部分ですらひび割れするという事故が起きています。そして、この再処理工場ではジルコニ
      ウムとステンレスの異材継ぎ手という全く新しい技術が何万カ所にも使われていて、関係者ですら何も問
      題が起きないとは思っていないのです。

       この再処理工場は、本格的に稼働させる前に、ウランを使ったテスト、そしてプルトニウムを使ったテスト
      を実施することになっています。今年中にでもテストを開始したいと関係者は公言しています。しかし、一
      度プルトニウムを使ったテストが行われてしまえば、この工場全体がプルトニウムで汚染されてしまいま
      す。そうなってから核燃料サイクルを見直して、やっぱり再処理をやめようということにしても、核で汚染さ
      れた工場を解体するためには兆の単位の莫大な費用がかかります。

       なぜ、十兆円を超える莫大なコストをかけて、当面必要のないプルトニウムを取り出すこの再処理工場を
      稼働させなくてはならないのでしょうか。なぜ、三十年前に立てた計画を変更し、再処理を中止することが
      できないのでしょうか。

       余っているプルトニウムのこと、六ヶ所村の再処理工場のこと、あるいはそれに伴い国民負担が少なく
      みても十数兆円もかかるということを初めて聞く方も多いと思います。年金問題に匹敵するようなことなの
      に、何でニュースで聞いた覚えがないのだろうと思いませんか。

       マスコミはみんなこの問題に気がついています。しかし、新聞もテレビも報道してきませんでした。なぜ
      ならば、電力会社が莫大な広告宣伝費を使っているからです。電力会社の広告はマスコミにとって大きな
      収入源になっています。だから、公に発表されるような事故でもない限り、原子力の政策に関する報道、
      とくに国の政策に異を唱えるような報道はマスコミはそろって避けているのです。

       経済産業省はいまだに核燃料サイクルの実現を至上の命題とした政策を遂行しようとしてあらゆる手だ
      てを尽くし、挙げ句の果てには原子力発電の邪魔になるような自然エネルギーを徹底的に妨害し続けて
      きました。(つまり太陽光発電や風力発電が増えれば、原子力発電はいらないではないかという声があ
      がるのを恐れているのです)

       与党の政治家は電力会社と経済産業省に鼻薬をかがされ、野党の政治家は電力会社の労働組合から
      様々な支援を受けているためにモノが言えません。

       電力会社にいたっては、もっとひどい理由です。日本の原子力発電所は、それぞれの発電所の中にプ
      ールを作り、ウランを燃やした時に出る使用済み核燃料を貯蔵しています。しかし東京電力の福島第二原
      子力発電所では、あと一、二年でこのプールが一杯になってしまいます。貯蔵プールが一杯になれば、そ
      れ以上ウランを燃やすことができませんから必然的に発電所を止めなければならなくなります。福島の次
      は中部電力の浜岡発電所、九州電力の玄海発電所、そして北海道電力の泊発電所と次々にこの数年間
      で使用済み燃料の貯蔵プールが一杯になるために発電所が止まってしまうという事態に直面しつつあり
      ます。

       そこで、電力会社は六ヶ所村の再処理工場の近くに使用済み核燃料の貯蔵プールを作り、もし福島第
      二のプールが一杯になれば、六ヶ所村のプールに移動しようとしているのです。 ですから電力会社にと
      って、再処理工場本体が動くかどうかは問題ではありません。再処理工場に付属した貯蔵プールが使え
      れば良いし、使えなければ後一、二年で原発停止という事態になってしまうのです。

       電力会社の中にもそれはおかしいと思っている人がいます。経済産業省の若い課長クラスにも核燃料
      サイクルは止めるべきだと思っている人がいます。自民党の中にも河野太郎のように声を上げている人間
      はいますし、他の党にも同調する声がないわけではありません。マスコミの中にも再処理工場にまつわる
      取材を綿密にやる記者もいます(ただ、異動させられました)。

       でも、自民党でも野党でも、経済産業省でも電力会社でもマスコミでも真ん中に座っている人間たち
      目と耳をふさいでじっとしているだけです。そして国民負担が十兆円を超えます。これって、国家規模の陰
      謀以外の何物でもないと思いませんか。


 河野太郎氏は前政権の異端児かもしれませんが、その父親は衆議院議長であり、本人も総裁選に出馬し、それなりの支持を得ている自民党の有力議員です。その河野氏のわが国原子力行政に関する疑問・提言は、これから起こるであろうわが国原子力行政をどうするかという議論の中で、多くの人がぜひ確認しておくべき資料の一つになる、私にはそう思えるのです。

 河野氏が書かれた核燃料サイクルの記事は、以下のサイトでご確認ください。
 http://www.taro.org/gomame/cat11/

 なお、参考までに3.11以降に書いた河野氏の記事のタイトルを列挙しておきます。
  大臣が電力料金値上げを口走る前に2011年4月 3日
  再生可能エネルギー100%を目指す2011年3月31日
  もんじゅは今、どうなっているか 2011年3月29日
  原子力政策の分かれ道2011年3月27日
  Japan's government doesn't lie 2011年3月19日
  ウィキリークスに公表された記事に関して 2011年3月18日


      (原子力ムラの真ん中に座っている人間たちとは一体だれだれか だんだん”紅衛兵”に似てきた ネズミ) 

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