日日是生日

アクセスカウンタ

zoom RSS 胡錦涛訪日―朝日と産経社説

<<   作成日時 : 2008/05/04 16:17   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 1

5月6日、中国の国家主席胡錦涛さんが来日されます。中国国家主席の来日、十年ぶりなのだそうです。

北京では直前記者会見があって、「暖かい春の旅」とネーミングしたとか。なんとまあこんなバツの悪そうな時期に、そんな気持ちもちょっぴりはしているのですが、お隣同士なのですから、来たいときに気軽に行き来できる、それが理想なのでしょう。内閣支持率、もうこれ以上は下がりようがない”貧乏くじ内閣”の福田さん、胡さんとはウマが合うようですから、福田さんのおっしゃることは案外素直に聞いてくれる、そうな予感もします。

今日のサンデー・プロジェクト≪日中激論 チベットもギョウザも≫、いつものことながら気づくのが遅れて、はじまってから10分くらいしてから見たのでしたが、私にはまあまあ見ごたえある内容でした。田原総一郎さん、岡本行夫さん、田中均さんではなく、中嶋嶺雄さん、宮崎哲弥さん、勝谷誠彦さんだったら、k1なみにもっとおもしろかったのかなあとも思いました。

今日の新聞社説、胡錦涛訪日を取り上げていたのは朝日と産経だけでした。

結論部分、朝日は「福田首相が胡主席と語るべきは、まさにこうした大局観ではなかろうか。まず、いまの中国に注がれる世界の視線を、率直に伝えることである」というところでしょうか。(「こうした=中国の動向を世界が固唾(かたず)をのんで見守るのは、その巨大な経済的、政治的、軍事的な存在感ゆえだ。その中国の姿勢が国際社会の価値観や外交とはそぐわないとして批判され、溝が生まれている。だが、その亀裂がこのまま深まる一方では、世界のためにも中国のためにもならない。


産経は「福田首相は胡主席に、対話に真剣に取り組み、チベット問題の平和的解決と人権状況の改善努力を促し、国際協調の必要を説得すべきである」と述べていました。

朝日は日本や韓国がオリンピックを成功させて先進国化したように、中国も開かれた先進国になってほしい、中国は崩壊ではなくて変革して欲しいという立場でしょう。テレアサもそうでした。

それに対して産経などはチベット問題をきっかけに強権的な一党独裁の政権は早く崩壊してしまってほしい、崩壊しか救いようはないという立場ではないでしょうか。だから、ここはやはり胡さんの一番いやがるチベット問題を取り上げて、徹底的に追及し、議長国だからサミットでも取り上げるようにしてほしいという立場なのでしょう。

中国の今後の変革に期待するか、あっさり崩壊を願うか、私はまだ前者なのですが、みなさんはいかがでしょうか。


胡錦濤主席の訪日―多難な時こそ、大局を(朝日)

 中国の胡錦濤・国家主席がやってくる。前任の江沢民氏以来、最高指導者の日本訪問は実に10年ぶりという歴史的な出来事である。
 「来年を日中関係、飛躍の年にしたい」。昨年暮れ、北京を訪問した福田首相は温家宝首相にそう語った。胡氏の来日に続き、北海道洞爺湖サミットや北京五輪もある。中国との外交に長年心を砕いてきた政治家としての、決意を込めた言葉だったに違いない。
 それから、わずか4カ月余り。あのころ日中間に吹いていた順風はすっかりやんでしまった。中国製冷凍ギョーザの中毒事件、チベット騒乱と聖火リレーの混乱、東シナ海のガス田開発をめぐる行き詰まり。「飛躍」どころか、冷え冷えとしたすきま風が両国の間を吹き抜ける。
 振り返れば、江沢民主席の来日時には過去の侵略戦争に対する日本の反省をめぐって両国の関係はささくれ立ち、その後の小泉政権時代は靖国神社への参拝などをめぐって首脳会談すらままならなかった。3年前には中国各地で空前の反日デモが荒れ狂った。
 それを思えば、胡氏を迎えるところまで、よくぞ修復されたということだろう。安倍前首相が「戦略的互恵関係」を掲げて踏み出した一歩が風向きを変え、福田首相がより現実的な外交へとかじを切った成果である。

 ■頑なさが深める亀裂
 それなのに、なぜ今のような事態に至ったのか。何より「歴史問題」が深刻な影を落としてきた従来の日中関係とは異なる様相が、そこには見える。グローバル化する世界の中で、年々、存在感と自信を膨らませる中国の姿勢や振るまいと、それに対する日本側のわだかまりが深い溝を刻んでいると言ってもいい。
 日中の間だけではない。チベットでの中国の人権弾圧をめぐって、欧米諸国からの批判を受けつけようとしない頑(かたく)なさは、聖火リレーの混乱にとどまらず、五輪開会式への首脳の欠席といった反応も引き起こしている。
 しかし、中国側からすれば、チベットは中国の不可分の領土であり、いかなる分離主義も許さないということだろう。台湾や他の少数民族の問題とも同様に原則の問題であり、妥協はありえないという立場だ。
 長い歴史を誇る大国でありながら、19世紀の半ばから第2次大戦まで、欧米列強や日本に蹂躙(じゅうりん)され続けた中国。それが再び世界の政治、経済大国へと歴史的な道を歩もうとするとき、外国からなぜこうも文句を言われなければならないかという思いもあろう。それは若者たちの激しい「愛国主義」にも感じ取ることができる。
 だが、少数民族の権利とどのように向き合い、人権や文化を守るかは、いまや世界全体が無関心ではいられない課題だ。世界の祭典である五輪を開催しようという中国が、国内の論理だけで突き進もうとしても通用しない。
 中国の指導者がそれを理解し、チベット仏教の指導者ダライ・ラマ14世側との実りある対話を進めることが、状況を改善に向かわせる出発点だ。
 さて、日中の間で、日本の国民に中国への違和感を感じさせた象徴的な問題がギョーザ事件だ。中毒の原因である農薬が中国で混入された可能性は乏しい、とした中国側の一方的な結論に驚き、憤った人は少なくないはずだ。
 膨大な食糧の輸出入という、日中間の経済的な相互依存関係が深まったからこそ起きた事件だが、農薬規制や工場管理から、ひいては中国の信用そのものが問われているのに、中国の対応は固く、鈍すぎる。
 中国では対日政策が国内の政争の具になりやすいと言われてきた。ギョーザ事件をめぐる頑なさも、胡錦濤政権が指導部内にある対日強硬論に配慮せざるをえなかったためではないかという観測もある。

 ■アジアの隣人として
 一時は合意の可能性が見えた東シナ海天然ガス田の日中共同開発をめぐる動きが止まったのも、同様の理由かも知れない。
 胡主席の訪日延期論も中国側にあったようだ。チベット騒乱後初の外国訪問に世界から厳しい視線が注がれる。日本の空気も冷ややかだ。融和的な姿勢を見せれば、国内の政権基盤に響く。そんな考慮からだろう。
 主席を迎える福田首相も、内閣支持率が2割前後まで落ち込み、政治的な窮地にある。自民党内にはチベット問題などをめぐって対中強硬論も渦巻いている。懸案をめぐって具体的な進展を見いだすのは難しかろう。
 しかし、今週行われる首脳会談の意義は決して小さくない。それは、状況が難しい時こそ、首脳が相手の国民に姿をさらし、対話を続けることが大切ということにとどまらない。
 中国の動向を世界が固唾(かたず)をのんで見守るのは、その巨大な経済的、政治的、軍事的な存在感ゆえだ。その中国の姿勢が国際社会の価値観や外交とはそぐわないとして批判され、溝が生まれている。だが、その亀裂がこのまま深まる一方では、世界のためにも中国のためにもならない。
 福田首相が胡主席と語るべきは、まさにこうした大局観ではなかろうか。まず、いまの中国に注がれる世界の視線を、率直に伝えることである。
 同じアジアの隣人として、日本には欧米諸国よりも有利な立場もあるのだから。


胡錦濤主席訪日 微笑で不信解消できぬ 真に意味ある首脳会談願う(産経「主張」)

 中国の胡錦濤国家主席が6日、来日する。1998年の江沢民前主席以来10年ぶりの中国トップの訪日である。胡氏が今春、主席に再選された後、初の外遊先に日本を選んだことは、対日重視姿勢の表れとされる。真に意味ある訪日にしてほしい。
 日中関係は、小泉純一郎元首相時代に冷え込んだが、2006年10月の安倍晋三前首相の「氷を割る」訪中後、温家宝、福田康夫両首相が相互訪問し、首脳交流が復活、戦略的互恵関係の構築で合意している。
 胡主席は、訪日に先立ち中曽根康弘元首相に「戦略的互恵関係を発展させたい」と抱負を述べた。7日の福田首相との首脳会談では、さまざまな分野での交流と協力拡大で合意する見通しだが、それだけでは十分ではない。
 年初の冷凍ギョーザ事件、3月中旬以降のチベット騒乱と五輪聖火リレーでの中国政府の対応に日本国民には強い不信がある。特に最近の愛国主義の高揚は、西側社会の反発を招き、北京五輪開催への疑問さえ広がっている。こうした中での胡氏の訪日には、内外の厳しい目が注がれていることを忘れてはならない。

 ◆日本取り込みが狙い
 中国は今年、改革・開放に転じて30周年を迎えた。この間の経済発展は目覚ましく、国内総生産(GDP)は年内にドイツを抜いて世界3位になり、数年内に日本に並ぶと予測されている。軍事力増強も著しく、国防費は公表分だけで日本を超えた。
 中国の経済建設に最大の貢献をしてきたのは日本である。改革・開放開始直後に政府開発援助(ODA)の供与を開始し、対中投資や技術協力でも西側をリードしてきた。この30年間に日中貿易額は40倍超に、過去10年間も中国の成長率を超える伸びになった。中国の成長路線は日本企業に利益をもたらしはした。
 中国はいま、格差の拡大や環境破壊など国内矛盾の激化を招いた成長主義から調和の取れた発展へ転換を図ろうとしている。胡主席の科学的発展観がそれだが、注目すべきはそれと同時に対日重視策が打ち出されたことだ。
 両国が合意した戦略的互恵関係は、単に環境保全や省エネなど中国が必要とする技術協力だけではない。中国側には台湾問題や東アジア支配戦略に日本を取り込む狙いがあるといわれる。
 中国の軍事関係筋によると、中国の戦略部門は、中短期的には台湾問題、長期的には世界規模の戦略で米中対決は不可避と分析し、日本との提携強化が有利とみているという。将来的には日米同盟に影響しかねず、中国の意図を見極めねばならない。

 ◆首相出席を世論どうみる
 そうした文脈から、日中の最大懸案である東シナ海ガス田問題の難航も当然である。中国の海洋戦略がかかっているためだ。昨年12月の福田、温家宝両首相会談では「両国関係の発展過程でできるだけ早く解決する」ことを確認したが、今回の首脳会談でも解決は持ち越しになる見込みだ。
 3年前、反日デモの嵐を呼んだ日本の国連常任理事国入りにも中国側は消極姿勢を変えていない。北朝鮮の核問題では、6カ国協議の枠内で協力しているものの、拉致問題では、日朝2国間の問題と冷淡な立場である。
 胡主席が首脳会談でこれらの問題について劇的な提案をするのはほとんど望めない。中国の国家利益や対外戦略が絡む問題で譲歩はできないし、愛国主義が高まる現状ではなおさらだ。
 胡主席は5日間の訪問中、福田首相らとの卓球など各地で微笑外交を展開する予定だ。しかし、それによって日本国民の対中不信を解消することも国際世論の反発を緩和することも難しいだろう。
 国際世論の圧力を受け、中国はチベット亡命政府の特使を招き、「対話」を始める。胡主席の訪日と、続く主要国首脳会議(洞爺湖サミット)、北京五輪を意識、ダライ・ラマへの非難攻撃から柔軟姿勢に転じたものといえる。
 対話が国際世論懐柔のための形だけに終わるなら、対中不信を深めるだけだ。福田首相は胡主席に、対話に真剣に取り組み、チベット問題の平和的解決と人権状況の改善努力を促し、国際協調の必要を説得すべきである。さもなければ首相の五輪開会式出席は世論の支持を得られない。


  (夫婦喧嘩で女房と議論してもムダだと思うから、黙って相手の一番嫌がることは何かを考える 陰気なネズミ)

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
朝日が大局観を論じろなんていうのは
毒餃子、ガス田。チベットなど、個々の問題は中国に非がある問題ばかりなので
まともに議論されたら媚中新聞としては困ったことになるからでしょうな。
やすのぶ
2008/05/07 22:17

コメントする help

ニックネーム
本 文
胡錦涛訪日―朝日と産経社説 日日是生日/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる