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zoom RSS 石破茂元防相の田母神事件評

<<   作成日時 : 2008/12/28 19:34   >>

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○○センターに行ったついでに、『文芸春秋』新年号を読んでみました。

2009逆転の日本興国論」の一部と石破茂元防相の「田母神前空幕長を殉教者にするな」を読みました。


あれからの田母神前空幕長は「日本はいい国だといって解任された」という題での講演とか、『自らの身を顧みず』の出版などで、きっとお忙しいで日々であろうと推察しながら、田母神氏を殉教者としてたてまつる人たちも多いに違いないと思っていました。石破氏の論文タイトルが「殉教者にするな」なので、時宜にかなった提言ではと読んでみました。


内容は主として「文民統制」についてで、論文内容に関する批評ではありませんでした。軍事オタクといわれ、自公民政権の防衛大臣を担当された方ですから、さぞかし安倍さんや稲田議員のような、また田母神氏の意見を擁護する立場からの論文かと思ったのでしたが、意外と私が違和感を覚えるところは一つもなく、なるほどと思うご意見ばかりでした。


総裁選候補に出馬した自民党の有力者でもある石破氏の、先の大戦に関する歴史認識を示す個所があり、これまで私が考えてきたことの有力な補強材料にもなるので、引用して紹介します。

 それは負けることが分かっていた戦争を始めた指導者の責任は厳しく問われてしかるべきだということだ。昭和16年に帝国陸軍主計課は戦力を精密に分析し、そのデータを基礎にシュミレーションを行った。結果は日本必敗だった。
 ところが、その結果については緘口令が敷かれた。天皇陛下さえ伝えられなかった。軍令部総長永野修身は開戦に際して「戦うも亡国、戦わざるも亡国、しかしながら、戦わずして滅びるは日本人の魂まで滅びる真の亡国なり」と語ったという。必敗を自覚しながら、数百万人の国民を死へと追いやった行為は許されるのか。私は開戦に至る歴史や戦後の経緯について、学校できちんと教えていないことは極めて重大な問題だと考えている。

 自衛官の諸君も、ぜひとも「自虐史観」でも「自慢史観」でもなく、我が国の歴史を様々な角度から客観的に学ぶ努力をしてほしい。今回の事件で自衛官が委縮してしまうことを一番恐れる。どうかこれまで以上に、誇りと気概を持って国防の任にあたっていただきたい。



     此人等国を指導せしかと思ふ時 型の小きに驚き果てぬ

    いざ児らよ戦ふなかれ戦はば 勝つべきものぞゆめな忘れそ


                                            東郷茂徳(『時代の一面』1985 原書房)

    (阿川さんの本で知ったA級戦犯元外相東郷茂徳氏の歌は昭和の”万葉秀歌”だと 感銘しているネズミ)

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平和ボケの平成右翼
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子欲居の中国語日記
2008/12/29 07:46

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
 ちょっと失礼いたします。「帝国陸軍主計課」って、どこの局に所属した組織なんでしょうか?そんな名称の部局が「戦力を精密に分析し、そのデータを基礎にシュミレーションを行」うことができたのでしょうか?あるいは許されたのでしょうか?
 わたしは石破茂の文章を読んでいませんが、もしも、あなたがご紹介どおりの文章を公表しているとしたら「開戦に至る歴史や戦後の経緯をきちんと学んで」いないのは石破茂じしんではないのでしょうか?
罵愚
2008/12/29 06:04
罵愚さん コメントありがとうございます。
私は『文春』買ってまでは読んでおりませんので、正確に「帝国陸軍主計課」と書いてあったのかどうか、手元にないので確認できないでいます。これまで「開戦に至る歴史や戦後の経緯」、調べたり考えたりしたことがないので、少しは調べたり考えたりしようかと、いまは思っているところです。
damao
2008/12/29 11:16
最初から300万人が死ぬことを知っていたはずないでしょう。
日本軍の戦闘は基本的に軍事目標に限定されています。しかし、アメリカの戦闘の仕方は酷すぎた。フィリピン大虐殺などと呼ばれ、日本軍の責任にされているが、多くはアメリカ軍による無差別爆撃によって死んだのです。アメリカには騎士道精神はありません。
http://www.youtube.com/watch?v=HxoKYA3aeVs
黒岩
2011/01/02 04:02
この言葉の、前の月、8月に永野修身は、日米開戦の上奏を行っているそうです.
その時、「勝てるか」と言う天皇の問いに対して、永野修身は、「日露戦争の様には行きません」と答えました.
『重要な議題なので、議長自ら説明いたします.日本軍の弾薬が尽きましたが、ロシア軍は戦争継続の力を有しております.ご決断を』
このような説明で、伊藤博文は、日露戦争の講和に対して、枢密院の決断を求めました.日本海海戦も、長旅で疲れきり戦意を失った艦隊を相手に勝利を収めたに過ぎません.
辛うじて勝った日露戦争、の様には行かないということは、つまりは勝てないと、永野修身は天皇に言っているのです.

『それは負けることが分かっていた戦争を始めた指導者の責任は厳しく問われてしかるべきだということだ』
これは、おかしいです.永野修身以外は、天皇をはじめ、皆勝てると思って戦争を始めています.
海軍の軍事面での最高責任者が、はっきりと勝てないと言っているのに、それでも勝てると思って戦争を始めた人たちは、一体何を考えていたのか、こう言うべきではないですか?
ルミちゃん
2011/09/13 01:22

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