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zoom RSS 尖閣諸島での中国漁船衝突事件は靖国問題を越えるか

<<   作成日時 : 2010/09/20 23:34   >>

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 9月7日に発生した尖閣諸島での中国漁船の日本海上保安庁巡視船との衝突、そして公務執行妨害での船長拿捕の事件は、今後どうなるのでしょうか。

 わが国政府の責任者である前原外相は「わが国の法律によって粛々と進める。中国側は冷静に」と語っていますが、報道で見る限り、中国側の対応はますますヒートアップといった感じがします。

 ことは領土に関することですから、お互いに一歩も引けない問題で、小泉時代の靖国神社参拝問題どころではない、大きな問題ではないかと、私には思われるのです。

 そこで「田中宇の国際ニュース解説」で、この問題をどのようにとられているかと覗いてみたら、「日中対立の再燃」という記事があり、その内容を前回紹介しました。

 田中氏の解説は既成マスコミからはうかがい知れない角度からの切込みが見られ、ときどき参照しているのですが、この問題について田中氏が最重要だと指摘しているのは、以下の観点です。
http://tanakanews.com/100917senkaku.htm

     今回の逮捕起訴劇の重要点は、漁船の行為や中国の反応ではなく、中国が怒ることを知っていて逮捕起
    訴する日本政府の能動的な政治意志である。なぜ今、日本が中国を怒らせるかが重要だ。


 日本政府がこの時期になぜ中国を怒らせる行為に出たのか、その分析は以下のとおりです。

     まず考えられることは、政官界や民主党内での対米従属派の巻き返しである。昨秋から今春までの鳩山政
    権下で、沖縄の人々は米軍基地に強く反対するようになり、米国自身も財政難がひどくなり、国防総省が米
    国外の軍事駐留に金をかけすぎていると、米議会で共和党がオバマを批判している(軍産複合体は共和党
    系なのに)。今後、不況の二番底が来て米政府が追加の財政出動をしなければならなくなり、財政赤字が増
    えるほど、米軍を日韓や欧州から撤退させた方がいいという議論が米国で出てくる。そのような状況になって
    も、日中が戦争寸前の状態になっていれば、沖縄の米軍は撤退せず、日米同盟に固執する日本の対米従
    属派は延命できる。


 さて、この田中氏の観点、ちょっと穿ちすぎという感じもないではありませんが、ひょっとしてそうかもしれないとも思うのです。



 そこで今日は元北京大使館公使を勤めた宮家邦彦氏がどう考えているかと思い、JB-Pressを覗いて見ると、「尖閣問題で日中関係は再び冬の時代に戻るのか 中国が犯した2つの誤算〜中国株式会社の研究〜その76」という、16日付けの記事が載っていました。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/4477

 まず宮家邦彦氏はご自身の中国体験(皮膚感覚)から、日中関係を以下の5点にまとめていました。

    1.日中関係は本質的に脆弱である
      日中関係は意外に脆い。文化的な共通点こそ多いが、韓国とは異なり、政治的に共有できる価値観があ
     まりないからだ。……。13億の中国人と1億3000万の日本人が互いに引っ越せない以上、政府レベルで
     は、たとえ「砂」(のように脆弱な基盤でも)であっても「城」を作り続けなければならない。)
    2.日中外交の9割は内政問題である
      日中関係では、一つ対応を誤れば国内の反対派が黙っていない。現政権に対する批判が瞬時に吹き出
     るという点でも両国はよく似ている。日中外交のエネルギーの9割は、外交交渉ではなく、国内の潜在的反
     対者への「丁寧な説明」に注がれるといっても過言ではない。
    3.中国人の面子が潰れれば、反日ナショナリズムに火がつく
      中国では健全なナショナリズムと過激な排外主義の間の「敷居」が日本ほど高くない。特に、公衆の面前
     でプライドが傷つけられたと感じれば、普段温厚な中国人でも態度を豹変させる。とにかく、これはもう「い
     つ」「なぜ」といった理屈の世界ではないのだ。
    4.一度反日感情に火がつけば、収拾は容易ではない 
      一党独裁の下で生きる中国人は、常に政治的「立ち位置」に敏感だ。個人同士ならともかく、集団の中で
     「日本批判」は事実上義務となる。下手に日本を擁護しようものなら、逆に袋叩きに遭うのが関の山だ。かく
     して、一度火のついた反日感情は限界まで拡大していく。
    5.反日運動は容易に反政府運動に転化する
      中国政府が最も恐れるのは、反日運動が制御不能となり、反政府運動に転化することだ。日中双方、特
     に中国側は、コントロールの限界を見極めつつ、常に政治的「落とし所」を探っている。 不幸にも日中関係
     における失敗は、まさにこの「落とし所」の「読み違い」から生ずることが多い。


 宮家氏は9月16日までの日中間のやり取りを時系列に並べて分析し、この問題に対する中国政府側の誤算として、以下の2つを挙げています。

    中国側の第1の誤算(9月8日〜10日)
     船長の逮捕で中国側の面子は「丸潰れ」となった。恐らく中国側は、中国漁船が日本の巡視船に体当たり
    し、日本側が乗組員と漁船を拘束することまでは予想していなかったのではないか。これが中国側の第1の
    「誤算」である。

    中国側の第2の誤算(9月10日〜16日) 
     中国側の第2の「誤算」は、船長乗組員の拘束が予想以上に長引いたことだろう。今回日本側は従来のよ
    うな「簡単な取り調べの後、早期に国外退去させる」という定番メニューを提示しなかった。
     それに対する中国側の「焦り」こそが、10日に「外交部長」を使わざるを得なかった最大の理由だと思う。


 最後に宮家氏はこの問題について以下のようにまとめています。

     以上の通り、本件を巡る日中双方の動きを冷静に振り返れば、誤算や判断ミスにより国内が必要以上に混
    乱し、政府内部も右往左往して場当たり的な外交を繰り返したのは日本ではなく、むしろ中国側である。
     そのことを正確に理解しない限り、日中関係の将来は語れないだろう。
     当面日中関係はギクシャクするだろうが、中国側はいずれ必ず折れてくる。日本政府はそれまで粛々と国    
    内法に基づく手続きを進め、法治国家として司法判断を下せばよい。
     その間、国民はつまらない揚げ足取りなどやめて一致団結し、中国側に対し付け込む隙を一切与えないこ
    とだ。
     対中外交の最後の教訓は、やはりこの「官民一体」である。



 さて、宮家氏のいうように「中国側はいずれ必ず折れてくる」という展開になればいいのですが、果たしてそうなるのでしょうか。

 これからのわが国の対応は日本の法律に基づいて粛々と「拘留延長ーー起訴」という流れを取ることになることでしょう。そうせざるを得ないと思うのです。ただ、そうなった時に今の胡錦濤政権が、果たしてナショナリズムに熱くなっている中国人を抑えて「(日本側に)折れる」、そんなことができるだろうか、私にはそんな余力はないのではなかろうか、そんな感じがするのです。

 とすれば、中国政府は国内のナショナリストや不満分子から「弱腰外交」と批判されないためにも、わが国に対する抗議の対応をますますエスカレートせざるを得ない、私にはそのように予測されるのです。

 
 宮家氏は「(わが国は)中国側に対し付け込む隙を一切与えないこと」、「官民一体」が大切といっていますが、具体的に言い直すと、それは今や私たち日本人は日中軍事衝突も辞さない、日中間の経済や人的交流もすべて中止してかまわない、そういう覚悟をもてということなのでしょうか。 (間もなく中国は内部崩壊するから、それまでの辛抱だ、そういう声も聞こえてきます。

                (894年菅原道真の建議で遣唐使が廃止された。2010年、菅内閣で中国と国交断絶
                 これで厄介な隣人と口をきかずにすむ 胸をなでおろす 嫌中ネズミ)
 

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中国漁船に領海は存在しない
尖閣諸島での一件は今やマスコミの話題の中心。中国漁船、今度はお隣の韓国でもやっちまった。韓国聯合通信の記事。 ...続きを見る
オンラインカジノを攻略しよう!
2010/09/21 17:10

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
何の目的で中国語を勉強してるのか?心の底のひどさを感じ取れますね。
日本側はいずれ必ず折れてくる。
xx
2010/09/21 11:52
中国は本当に脅威があることが分かった。核武装を日本が行うべきだと教養ある知識人もそう考えるようになってきた。
大東亜のどこがわるかったか
2011/01/03 01:40

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