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zoom RSS プルサーマル発電――トイレはないのに飲み食いつづける日本人(1) 

<<   作成日時 : 2011/03/18 11:57   >>

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 東北関東大震災は地震と津波の災害に原発災害までが加わり、最近のテレビ報道はしだいに福島原発事故の方がメインになりつつあります。

 身の危険を冒してその事故に対応されている東電現場の人たち、自衛隊の人たち、頑張って私たちのために防いでほしいと思うものの、その人たちの身の安全は本当に保証されているのかとも思い、その中に私の家族がいたりしたらどんな気持だろうかと思うのです。

 どうもカン政権と大手マスコミ、パニックへの配慮のためなのでしょうか、私が不安を感じて知りたいことにはなかなか触れてくれない、そんな疑念を抱いてテレビを見ているのです。


 その一つが、第1号機と第3号機の爆発の瞬間映像です。

 海外ではその映像が大きく報道されているようです。

 そのせいでしょうか。台湾のニュースでは日本製品には放射能があるんじゃないかと過剰反応して測定している画像がありました。シンガポールにいる娘からは日本からの荷物の検査が厳しくなったと伝えてきました。

 安心安全と信頼されていた日本の農産物や食品、これからは放射線物質が含まれているのではないかという風評被害で、買われなくなるのではと心配です。
  http://www.youtube.com/watch?v=tyv4KrQpmtY&feature=related福島第一原発 爆発音 爆発の瞬間
  http://www.youtube.com/watch?v=YN8tzmtQv8g&NR=1福島中央テレビの福島原発3号機の爆発の瞬間映像


 ところで、もう一つテレビのコメントでは触れられない、しかし私には疑問に感じていることがことがあります。

 それはいま一番問題になっている福島原発第3号機というのは、第1号機や第2号機とは燃料が違う、プルサーマル発電、つまり使用済み核燃料を再処理して作ったウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料を使う、日本では3個所でしかないプルサーマル発電の原子炉だということです。(後の2か所は九州電力玄海原発と四国電力伊方原発。

 この福島原発第3号機は、“冤罪”(なぜなら無罪に近い有罪判決しか出せなかったからです)で福島県知事を追われた佐藤栄佐久氏が、1998年、全国で初めてプルサーマル発電を受け入れたものの、2002年には撤回し、国の原発政策に“闘う知事”として対立した因縁の原子炉なのです。

 昨日17日の「現代ビジネス」を見ると、伊藤博敏という評論家が「佐藤栄佐久前福島県知事は「反原発派」だったから逮捕されたのか」という記事が出ていました。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/2275

 その中で、頑固に撤回を主張し、02年の福島原発事故のときも運転再開に注文をつける佐藤栄佐久氏に対して、原発推進の日経新聞は「運転再開に注文をつける佐藤知事のせいで目算が狂った」という社説(05年6月5日付)まで書いて佐藤知事を批判したと紹介してます。

 
 福島県ではその後、あの黄門様渡部恒三の甥佐藤雄平氏が民主党から立ち、知事になります。

 前任者の栄佐久氏は決して原発全廃論者ではないはずですが、栄佐久氏が徹底して国の原子力施策に異論を唱えたのは「廃炉になった原子力発電所、使用済核燃料も含め、高レベル放射性廃棄物の最終処分の問題はまだ解決していない。トイレがない場所で、それを知りながら延々と飲み食いを続けているようなものである」という思いからなのでした。その思いが解決していないのに、新知事はその受け入れを県議会で昨年2月に議決。プルサマール使用の3号機が9月には臨界に達し、10月からは本格運転を始めたばかりでした。
 http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110123/biz11012316470124-n1.htm(東電、プルサーマル臨界 2010.9.18 産経ニュース)

 なお、福島第一原発1号機は、3月26日に営業運転開始40年となり、当初の設計寿命を迎えるのだそうです。2〜6号機も今後10年以内に営業運転40年を迎える原発で、運転開始30年を超える原発は常の定期検査のほかに、厳しい保全計画策定が義務づけられているのだそうです。

 わずか10キロぐらいしか離れていない福島第2原発は大したこともなかったのに、第1だけが問題になっているのは、30年を経過しているということと無関係なのでしょうか。

 それから、マグニチュード9.0という史上最大の想定外の大地震だったといわれていますが、事故の原因は地震というよりも津波が原因のはずです。あそこに原発を立てた人たちは10メートルを超える津波というものはまったくの想定外だったということでしょうか。



 さて、今回の福島原発事故の災害については、今はその原因や責任を追求するときではないでしょう。今はいかにして事故拡大を防ぐかが火急の問題ですから、冷却放水の対応が成功することを願うばかりです。


 そういうことはよくわかっていますが、なんとか今回の事故がこれ以上拡大することなく終息した暁には、二度とこのようなことが起こらないよう、これまでの国の原子力政策のずさんさを改めてほしい、いい加減なことを言っていた人たちは全員きちんと”説明責任”をとって、罪を償ってほしい、そういう思いを忘れないためにこの記事を書き止めてみたのでした。


     (カン一派も許せないが、そのような「トイレがない場所で、それを知りながら延々と飲み食いを続けている
      ような原子力政策を推進しつづけた旧政権とそれをあやつる既得権益者たちも許せない ”闘う”ネズミ)


参考1
 プルサーマルとは何か、Wikipedeaで調べてみました。

   プルサーマルではMOX燃料と呼ばれるウラン238とプルトニウムの混合酸化物(Mixed Oxide)を燃料として使用
  する。プルサーマルで使われるMOX燃料はプルトニウムの富化度(含有量)が4〜9%であり、MOX燃料を1/3程
  度使用する場合、発電量全体に占めるプルトニウムによる発電量は平均50%強となる。



 そのメリットとデメリットは以下のように書かれていました。

   利点
   ・原則として、従来の軽水炉のままで運用が可能である。
   ・従って、高速増殖炉の実用化を待たずに、再処理された核燃料(プルトニウム)の消費が可能になる。
   ・これにより、資源の有効利用が図られるだけでなく、エネルギー自給率を高めることができる。さらに、余剰の
    プルトニウムを持たないという国際公約を守ることができる。
   ・プルサーマル方式そのものについてでは無いが、再処理をするということは使用済み燃料からウランを回収
    するということであって、ワンススルー方式に比べ高レベル放射性廃棄物の量が大幅に減る。放射能の量が
    減るわけではないし、ガラス固化体の取り扱いは大変(20年間常時監視、その後深地層処分が必要)だが、
    輸送や処分場の規模を1/10程に抑えることができる。

   欠点
    しかし、プルサーマル方式は、元々ウラン燃料を前提とした軽水炉でプルトニウムを(一部)燃やすこともあ
   り、経済的な課題のほか、技術的に見て課題点が多い。
   再処理に関わる部分
    ・軽水炉からの高レベル核廃棄物をそのままガラス固化させる場合と比べ、事故が発生する可能性が飛躍
     的に高まる
    ・再処理によって核廃棄物は却って増える(一般的な資源のリサイクルと異なる点)
    ・冷戦終結後、ウラン資源の需給は安定しており、再処理で製造したMOX燃料では経済的に引き合わない
     状態になっている(つまり、プルサーマル計画自体が不経済)。
    ・再処理を行なうと核燃料の高次化が進むため、最大でも2サイクルまでしか行なえない(高速増殖炉の場合
     はこの問題は発生しにくい)。
    ・ これに対し原子力関係者は使用済み燃料の発生量や再処理工場の能力などから1サイクル目が終わるの
     は来世紀などと考え向き合うことを避けている。
    ・再処理を行っても、利用できるのは使用済み核燃料のうち1〜2%を占めるプルトニウムのみで、燃え残りウ
     ランは高速増殖炉のメドが立っていない現在、利用するアテがない。
   MOX燃料の軽水炉での燃焼に関わる部分
    ・高速増殖炉と比べて燃焼中に核燃料の高次化が進みやすく、特にアメリシウム241が生成されやすくな
     る。核燃料の高次化が進むと、反応が阻害され、臨界に達しなくなってしまい、核燃料として使用できなく
     なる。
    ・上記と関連し、事故が発生した場合には従来の軽水炉よりプルトニウム・アメリシウム・キュリウムなどの超
     ウラン元素の放出量が多くなり、被ばく線量が大きくなると予測される。
    ・原子炉の運転や停止を行う制御棒やホウ酸の効きが低下する。[4]
    ・燃え方にムラが生じ、よく燃えるところの燃料棒が加熱・破損しやすくなる。もっとも、これは現行の方式で
     はコストを下げるために一部の燃料棒のみにMOX燃料を入れるから起きる現象で、コスト面を犠牲にして全
     燃料棒にMOX燃料を入れるように変更すれば回避できる。
    ・水蒸気管破断のようなPWRの冷却水温度が低下する事故や、給水制御弁の故障のようなBWRの炉内圧
     力が上昇する事故が発生した場合において、出力上昇速度がより速く、出力がより高くなる。(燃料体の設
     計および原子炉内での配置を工夫することによって対処が可能[4])
    MOX燃料そのものの持つ危険性



 なお、「福島第一原発1号機の40年超運転に反対し情報公開と県民説明会の開催を求める申入書 」というのがありました。http://hairoaction.com/?p=70

 また、「福島原発はチリ級津波が発生した際には機器冷却海水の取水が出来なくなることが、すでに明らかになっている。」として、2007年7月24日、総点検等を求める申し入れも行われていました。
http://www.jcp-fukushima-pref.jp/seisaku/2007/20070724_02.html福島原発10基の耐震安全性の総点検等を求める申し入れ


参考2
小出裕章氏のプルサーマル発電批判がわかりやすすぎる!(文字おこし)
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65720917.html



 

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